2009年11月29日

介護保険は地方分権の試金石、とされていましたが

 28日(土)、午後から地方政治改革ネットの学習会がありました。
 今回は、朝ズバで介護保険の問題が取り上げられるたびにコメンテイターとして登場される、淑徳大学准教授の結城康博先生から、「介護保険の今後」というテーマでお話いただき、ディスカッションしました。

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 議員だけでなく、介護に携わっている市民の方、そして自治体職員の参加もあり、せっかくの結城先生のお話ののち、それぞれの立場での意見交換ができたと思っております。

 今回は、「自治体として何ができるのか、教えていただきたい」とお願いしていたこともあり、新しい切り口でお話してくださいました。
 一番そうだ、と思ったのは「介護保険制度が実施されてから、本来、介護の分野で高齢者福祉が担わなければならない分野がすっぽり抜け落ちてしまった」というご指摘です。
 確かにそう思います。
 
 たとえば、さまざまな利用できるサービスが、独居の高齢者や高齢者だけの世帯に限られていて、家族と同居はしているけれど日中は一人、もしくは高齢者だけになってしまう世帯には手が届かないこと。
 低所得で生活保護を受けていない場合にはサービスが利用できないこと。
 そして今後増加するであろう、軽度の認知症の方。

 こういった分野で自治体がどう福祉として政策を展開すべきか、もっともっとがんばらなければいけない、との思いを新たにしました。
 そもそも介護保険がスタートしたときには、制度を実施する主体は国、ではなく市町村としたことで、「介護保険は地方分権の試金石」と言われましたが、多くの自治体では、国の制度にしばられて,独自の施策をなかなか展開できていない状況が続いています。
 しかし、中には先進自治体、と呼ばれ、独自の施策を展開している自治体もあり、そう言った事例から学ぶだけでなく、我が町にも実現させていくために、がんばらなければいけません。

 さらに2012年に予定されている制度の改定に合わせて,自治体からもきちんと声を上げていかなければ、と思っています。
posted by ふくろう at 11:24| 埼玉 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

12月市議会が はじまり、職員・特別職の給与及び期末手当の引き下げが可決されました。

 27日(金)から、12月議会がはじまりました。

 今回は、国の人事院勧告に従って、期末手当の引き下げ、そして職員給与の引き下げのための議案が提案されており、12月1日までに条例改正を行わないと間に合わない、ということで初日に質疑、委員会付託、討論、採決が行われました。

 期末手当については、民間の賞与の水準が年4.17カ月分だったことから、4.15カ月に引き下げる、という勧告がありました。
  給与について、民間水準よりも0.22%高い、ということから引き下げになったものです。ただし、若い世代については考慮されていますし、医師不足、勤務医の勤務条件が悪いということから医師は除かれています。

 市役所職員の給与については、ここ10年下がり続け、平成11年度よりも平均で約80万円近く減額になっています。しかし、市民の平均所得が三年間で30万円近く下がっているという現状を考えると、やむを得ないことと,賛成いたしました。

 ただし、これによって21年度は2億円ほど人件費が減額になるため、その一部でも職員採用等、雇用に充てられないものか質疑しました(他の自治体ではそのような計画もあるとのことです)が、何しろ市民税収が5億4000万円近く減額になる、という補正予算が計上されている財政状況で、それはむずかしいとのことです。

 給与が毎年引き下げられることで、職員の勤労意欲が低下しないか、という質疑が他の議員からありました。
 この意見は私は大いに疑問です。職員の皆さんとて、大幅な市民税の落ち込みにみられるように、市民生活の厳しさは実感しているはずです。
 総務部長からは、現在、勤続20年、30年といった職員が取得できるリフレッシュ休暇を全職員が取得できるようにする、最近病休の職員が増えていることから、メンタルヘルスについての対策を充実させる等の手当を考えているとのことでした。

 私は、職員のモチベーションを高めるためには,職員が政策提案したことについて、きちんと取り入れられる仕組みにしてほしいと要望しました。

 同時に特別職、市長、副市長、教育長、水道事業管理者の給料の引き下げのための特例条例も提案され、可決されました。
 市長は給料の15%、副市長以下は7.5%の減額になります。
 これについては以前から引き下げが行われており、10月で条例の期限が切れたため、あらためて条例を制定したものです。

 議員については、期末手当の引き下げのみです。
 ネット上で、議員の報酬については? と他の自治体議員が情報交換しています。中には議員提案で引き下げの提案している議会もあります。
 春日部市の場合は、現在議会の中で、議員の定数と報酬について協議会を設けて議論している最中であり、議員報酬を決めるための報酬審議会の開催を求めることはしませんでした。
 もっとスピーディーに議会が対応できるようにしていかなければ、と反省しております。


 

 職員の給与について
posted by ふくろう at 11:10| 埼玉 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月23日

議員年金は廃止に、とお考えの方、是非ご賛同ください

 今朝のテレビ報道にもありましたが、私たち地方議員が加入している年金共済は、もう二年たったら基金が枯渇する、という危機を迎えています。

 平成の大合併によって自治体数が激減し、それに伴って地方議員の数も激減しました 一方で、年金受給者が大幅に増えています。
 危機を打開するために、掛け金を引き上げたり、給付の引き下げが行われてきたりしましたが、それでも今後二年で基金は底をつく、という見通しに、総務省は制度改革検討会を立ち上げて検討してきました。
 その動きを受けて、全国の自治体議会からは、市議会議長会などの要請を受けて、「議員年金制度の堅持を」という要望書を国に提出されました。
 春日部でも要望書が検討され、私は反対しましたが、賛成多数で提出されました。

 私がこの要望書に最も違和感をもったのは、「そもそもこのような危機に陥った原因の一つに国が進めてきた市町村合併があり、国の政策に協力してきた議員の年金が不利益をこうむるのは遺憾」といった意味の文章が入っていたからです。
 国が進めた合併であっても、に合併を選択したのは,住民投票などによる市民の意思もありましたが、最終的には議会です。単に国策に追随したわけではないはずです。

 もちろんそれ以前に、議員年金というのは一つの特権である、という認識がありました。
 私自身はフリーランスで仕事をしてきた期間が長いため、厚生年金部分はほんのわずかな金額しかありません。議員年金がなくなったら老後の暮らしに困るのは目に見えていますが、自営業の方や農業、漁業などの方たちだって老後の支えは国民年金、という方が大半でしょう。
 そもそも、年金が老後の暮らしを支えるためのものであるなら、それまでどのような働き方をしてきたのかによって大きな差が生じるのはおかしい、という問題があり、一刻も早い、年金制度の一本化が求められてしかるべきですが、とにかく、議員年金共済制度の元に,税金が投入されている事実は改めるべきだと思っています。

 そこで、全国の同じ思いの地方議員と市民が、「議員年金廃止」に向けて声を出していこう、会を結成することになりました。
 以下は結成の準備を進める際の呼びかけ文です。

(仮称)地方議員年金を廃止する議員と市民の会結成準備会へのお誘い

 地方議員年金、中でも市・町村議会議員年金財政は、「平成19年度で184億円の赤字であり、平成23年度には枯渇」と広く報道されています。
 このことは何年も前から指摘されていたにも関わらず、大幅な掛金・負担金等の引き上げと給付の引き下げという弥縫策を重ねるばかりで、年金財政はさらに悪化の一途を辿りました。しかも最近は、悪化の原因は平成の大合併にあるのだと言って(実際にはいずれにしても枯渇は時間の問題であることが判明)、国に対し、存続のための方策を取れ(=税金を注入せよ)という意見書を挙げる議会さえ出ています。その一方で、年金共済金の納付を拒否するという行動に出る議員たちも出ています。現在総務省では地方議会議員年金制度検討会を立ち上げており、この年末には廃止も視野に報告書を出す予定です。
 私たち議員や市民は、この事態を拱手傍観するだけでよいのでしょうか。それとも国会議員年金のように廃止はしたものの、その後40年間(掛け金はなく)公費のみを投入し続けると言う「名ばかり廃止」になるまで沈黙を守り、もらうものはちゃっかりもらうという「逃げ得」を待つのでしょうか。
 もう、一刻の猶予もありません。私たちが声を上げない限り、本当の意味での廃止にはならないでしょう。そこで、以下の2点を共通目標として、行動しようではありませんか。

一、地方議員年金を廃止する
二、自らの身を削ることも厭わない
  2009年10月31日

 引用はここまでです。

 12月6日には結成総会も開かれる予定です。
 詳細は、以下のブログをご覧ください。
 また、賛同したい、という方は是非、ブログからお申し込みください。

http://ameblo.jp/nenkin-giin/

posted by ふくろう at 15:08| 埼玉 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月22日

オンデマンドバスのもつ可能性の大きさを実感

 20日は、川越市の社会福祉法人「健友会」が実施している、オンデマンドバスに試乗させていただき、その後、法人の理事長さんと、このオンデマンドバスのシステムを開発した東京大学コンビニクルプロジェクトの学生さんからお話を伺いました。

 オンデマンドバスについてはご存じの方も多いと思いますが、予約制の乗り合いバス、しかも、乗客の希望に合わせて自宅から希望の行き先まで移動が可能、というものです。
 私は何度か議会でこのシステムについての研究を求めてきたのですが、概ね、「理想的なシステムだけれど、障害が大きい」というふうに受け止められている、というのが実感です。

 それを、一福祉法人が取り組んでいるというのが驚きです。
 健友会は、西部診療所を中心に、特別養護老人ホームやデイサービスセンター、老人保健施設、在宅介護支援センターのほか、小規模多機能の居宅介護や正気お徳用、コミュニティカフェ、配食サービス、共食の場、などのさまざまな事業を展開しています。川越市内でも、もうすぐ高齢化率が40%を超える地域にあって、理事長さんが、これからは施設ケアではなく、コミュニティケアを中心にしなければいけない、と考え、そのためには高齢者が行きたいところにいつでもいける環境が必要、と、東京大学のオンデマンドバスの実証実験に取り組んでいる柏市の事例をヒントにはじめたとのことです。

 「高齢社会というのは、今までの『時間に追われた人が中心の社会』から『時間に追われない人が多い社会』への転換である」
 というお考えで、事業に取り組まれているとのことです。

 「お年寄りの立つ瀬のある場を」と、老人ホームの近くに有機栽培の水田を設け、入居されているお年寄りと地域の人たちが一緒に米作りをされているとのことです。「この地域は農業経験のあるお年寄りが多いので、稲つくりだったらお年寄りが若い人に指導できるんです」とのこと。

☆年間経費がなんと180万足らず
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 乗せていただいたオンデマンドバス「いどばた号」と右手にあるのが、アットホームな健友会のデイサービス「いどばた」です。

 いどばた号は、健友会の会員の中で、オンデマンドバスの利用を希望する会員が登録して利用しています。約1400人の会員の中で、登録されているのは240人で、現在利用しているのは84人ほどとのこと。平均年齢は78歳だそうです。

☆年間経費が180万円たらず

 驚いたのは必要経費です。
 車両のリース代が63,6000円、運転士人件費が900,000円、ガソリン代が144,000円なのに対して、予約運行システム利用亮が100,000円とのこと。
 これを実際に利用した人数で割ると、一人当たり1000円強とのことです。

 対して川越市のシャトルバスは年間345万人弱の利用者に対して,士が年間24億3000万円弱、一人当たり700円強を負担しているのですから、もっと乗客がふえた場合は、オンデマンドバスの効率性も高まると思われます。

 何よりも、自宅ー自宅前の道路の状況などによっては自宅近く、ということになりますが−、から自分の行きたいところへ、ほぼ自分の希望の時間に行ける、という利便性は魅力あるものです。
 共食の場の利用者も、このバスの運行によって増えているとのことでした。

 春日部市も含め、多くの自治体で「コミュニティバス」を運行していますが、運行時間と路線が限られている上、便数が少なく、利用者が減少して採算がとれず、そのためにますます本数が減らされたりするなどの悪循環に陥っている、というのが実態のようです。

☆従来のオンデマンドバスの問題を克服した東大方式

 今までのオンデマンドバスがもっともうまく機能しなかったのは、オペレーターが予約を受付けて経路を作り、配車する、というシステムをとっていたことにあるとのことです。
 東大方式では、予約を受けたら瞬時にコンピュータが判断して、受付できるかどうかを返信する仕組みになっています。

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 「いどばた」に備えられた予約インターフェイスの画面です。大画面で、高齢の方でも使いやすい画面です。

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 予約受付が終わると、確認のため、すぐにプリントされた予約表が出てきます。

 このシステムでは、過去の移動のデータを集積し、実際の移動時間の解析を瞬時に行っているとのこと。
 さらに、10分のゆとり時間を加味した予約受付のため、遅延に心配はほとんどないとのことでした。

 そのほかいろいろな利点があるのですが、もっと詳しくお知りになりたい方は、以下のサイトをご覧ください。

http://asp.casv.jp/Rsvs/All.aspx

 柏市では、この12月に、オンデマンドバスとレンタサイクルを組み合わせた実証実験を行うとのことです。
 是非、試乗しに行きたいと思います。

posted by ふくろう at 19:33| 埼玉 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月18日

艱難辛苦を乗り越えてー風のたより53号、やっと入稿

 ちょっとオーバーな表現をとってしまいましたが、正にそんな心境です。

 9月議会が終わってから2カ月近くたって、やっと、ですから。

 まず、パソコン作業に集中しているうちに、60年使いこんだ体のあちこちにガタがきました。腰に、腕に。
 OA病の代表である頸腕症で、ミリ単位でマウスを動かす編集作業が思うようにいかなくなり、やっとそれを乗り越えたところで、編集作業に使っているIN Design というソフトが使いこなせなくなって、トラブル続発です。
 困ったときのヘルプ頼みも、パソコン言語の羅列で理解できず、得意の力技でなんとか仕上げましたが、その後、版下にするためにPDFに落としたのちもさまざまな不具合が生じて、何回作り直したことでしょう。

 パソコンの仕組みをほとんど知らずに使っているのが一番の原因ですが、こういうときSOSを出せるところがないのが、一番の悩みです。
 
 それでもなんとかデータにして、印刷屋さんにお願いしてきましたが、今日一日は不具合があった、という連絡が入らないか、冷や冷やもので過ごしております。

 下記のページにアップしました。お読みください。
http://www.i-katayama.com/04kaze/04-53/index.html
posted by ふくろう at 12:50| 埼玉 晴れ| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月15日

彩龍の川まつりと地域主権・国民主権

 昨日は、江戸川にある首都圏外郭放水路を中心に「彩龍の川まつり」がありました。
 主催は、国土交通省江戸川河川事務所と春日部市、G−CANSの三者による「水辺の丘運営協議会」となっています。
 
 昨年は好天に恵まれ、南桜井駅から10分毎に運行されたシャトルバスが毎便すぐ満杯になり、レンタサイクルを利用して龍Q館に行きました。
 今年は小雨が降って肌寒い。チャンス、と思う一方、このイベントに合わせて一生懸命準備や練習を重ねたであろう、出演者、出店の方のために、なんとか晴れてくれるといいな、と祈りたくもあり、人間って勝手なものです。

 バス待ちもなく龍Q館に着き、「庄和のパルテノン神殿」と言われる地下の排水施設見学の列に並びました。今まで何度か見学の機会がありながら、一度も見学したことがないのです。

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 悪天候にも関わらず、朝からたくさんの見学者です。

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 終日、フルートやコカリナの連想がBGMとして流れたようです。巨大な地下空間、コンクリートなのに、案外柔らかな音響効果となっていました。

 あいにく雨が降ったり止んだり。広場でよさこいソーランやダンス、演奏を繰り広げた皆さんも、カッパ一に参加されたさまざまなブースの皆さんも。雨雲を吹き飛ばそうと元気いっぱい。お昼過ぎには晴れ間も見えてきたようです。

 イベントの繰り広げられた水辺の丘一帯のあちこちで、顔見知りのG−CANSの皆さんに出逢いました。
 外郭放水路ができて以来、この水辺の丘に「ふるさとの森」をつくったり、地域振興の拠点にしようとさまざまな活動を継続してこられた皆さんです。このような大きなイベントをしきるパワーに脱帽です。

 いつも、もっと有効活用できたらいいね、と話題にのぼるログハウスは、<ネイチャー ミュージック カフェ>として一日中さまざまなジャンルの演奏が行われたようです。
 幸い、一番聞きたかったボサノバデュオ「デビュー」の演奏が聴けました。

 午後からは、中央市民会館で開かれた、済生会栗橋病院副院長の本田宏先生の「医療崩壊阻止の処方箋とは」と題する講演会に出席。
 本田先生の、医療の崩壊は単に医療だけの問題ではなく、国全体のあり方の問題とされた問題提起には全く同意です。
 渋沢栄一翁の、「官尊民卑」の国であり、財界が利益追求のみに走っていることが問題、と言われた言葉を引き合いに出し、実は昨日今日の問題ではなく、明治維新以来ずっと国の根底にあったこの問題点を解決していかなければいけない、そのためには、市民も立ち上がらなければいけない、と何度もおっしゃっていました。

 折から、事業仕分けで、「地方」に対する施策も俎上にあがっています。春日部市も恩恵にあずかっていた「まちづくり交付金」なども来年度の予算編成では見直しになる公算が大です。
 地域主権となり、地方の裁量にまかされるようになったら、地域間格差が大きくなるのではないか、という不安の声も聞こえてきます。

 私の属している「虹と緑の政策情報センター」のセンター長である元我孫子市長の福嶋さん(今回の仕分け人にも加わっていますが)が、常々、「憲法が保証しているのは『国民主権』、だから地方分権というのは国から地方自治体に権利を移譲することではなく、市民の住民に権利を移譲することなのだ。正しい権利履行のために、自治体がそのような施策を行い、税金をどのように使うのかということが問われる」とおっしゃっています。
 
 また、憲法には、地方議会は必ず設置しなければならないと規定され、そのために地方議会議員を選挙で選ぶことになっていますが、実は市長というのは必ず置かなければならないとはされておらず、市長を置く場合には直接選挙で選ぶこと、という規定があるだけなのだ、という指摘もなされるようになってきました。

 地方の時代というのは、実は、地方議会がいかにきちんとその役割を果たすのか、そしてまた有権者一人ひとりがどのように自分の権利を守るために政治参加していくのか、ということが求められる時代であると、きちんと認識して仕事をしていかなければ、との思いを新たにしています。
posted by ふくろう at 11:01| 埼玉 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月12日

目からうろこの見沼区パッケージ工房

 一昨日は、地方政治改革ネットのメンバーで、前から実際に現場を見たかったさいたま市見沼区のワンストップ窓口である「パッケージ工房」を視察しました。

 今では、さまざまな自治体で、市民サービスの向上のために、ワンストップ窓口を設けています。しかし、今一つ、評判がよくないのです。
 見沼区の「パッケージ工房」は、そんなことに疑問をもった職員の皆さんが、実際に役所を訪れた市民がどんな動きをしているのか、そのどこに問題があるのかを観察したり、あるいはどこに不便を感じているのかのアンケート調査を行ったりして改善をはかった結果、生まれたものです。

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 画期的なのは、ワンストップといっても、結局市民がさまざまな課の窓口を訪れたり、何枚もの申請書を書かなくてはならない、ということが解決されていない、ということに気がつき、その改善に取り組んだ、という点です。

 たとえば、春日部市に引っ越しして転入手続きをとる際には、転入届けのほか、住民票の受付や印鑑登録、国民健康保険に加入していたらその手続き、お子さんが小さい場合には子ども医療費の手続きなど、種々の手続きがいります。
 それを、まず、再任用職員による「フロアマネージャー」の元を訪れて相談し、何と何の手続きが必要で、どんな証明がいるかを「オーダーシート」に記入し、そのオーダーシートを持ってパッケージ工房窓口に提出するだけです。
 窓口で再度、必要な手続きがもれなく記入されの一覧表でチェックし、あとはさまざまな書類が作成されて出てくるのを待つだけです。

 従来、各課毎で申請署や手続き書にそのたびに記入していた住所・氏名などは、オーダーシートを受け付けた職員がパソコンで入力するだけで、「申請署印刷システム」によって複数の書類に自動的に印刷されるシステムになっています。
 証明書発行も可能なので、今まで一時間半はかかっていた転入の諸手続が30分ほどで済むようになったとのことです。

 その後、書類がそろったところで窓口で受取り、自著や捺印が必要なものは書き込んだりし、チェック表を使って手続きの済んだものの確認をし、手続きができなかったものは、次にどんな書類をもってきてどのような手続きをするのかを記入したリストをもらって終わりです。

 今まで市民が何枚も手書きし、あちこちの課を回っていた部分を、職員がやってくれるシステムです。
 説明してくださった総務課の職員さんが「お客様」といっていたのが印象的でした。

 いうまでもなく、このシステムを職員自身が考案したというのは、素晴らしいと思います。それはさいたま市として、職員が業務改善のための提案をできるシステムをつくった、という背景があり、それに応えた職員さんがいたという事実です。

 また、システム開発にかかった費用はほとんどゼロ、とのこと。エクセルを活用してこのシステムを作ったというのも、目から鱗でした。
 
 さらに、このパッケージ工房には、区民課の職員だけでなく、役所の各課から2名ずつ選任された、区民課兼務職員が概ね週一回ていど配属されているとのこと。
 窓口、という住民サービスの根幹に関わる業務に携わることによって、区役所業務全般に通じたプロアクティブ職員を養成することにつながるとのことでした。
 実際の業務を通じて、マンパワーの向上にもつながっていますし、さらに横断的な人的ネットワークがうまれる効果も大きいとのことでした。

 はじめに、何と区長さん自らが挨拶にいらしてくださいました。見沼区の見所を紹介してくださいましたが、地域を愛し、区民のための役所でありたい、という思いが伝わってきました。
 
 すぐにでも取り組めるこのシステム、以前政策課には情報提供していたのですが、どのように考えているのだろうと思いました。いずれ確認してみたいと思います。
 
posted by ふくろう at 19:29| 埼玉 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

がくどうまつり・消防点検

 またまた、一週間ぶりにブログに向かっています。
 ほとんど外出時以外パソコンに向かっているのに、なんでブログが書けないのか、またまた前回とおなじく、「心のゆとりの無さ」です。

1 がくどうまつり
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 7日の日曜日の朝一番は、「がくどうまつり」に出席しました。今は「放課後児童クラブ
」となっていますが、うちの子たちが通っていたころは「学童クラブ」でした。そこで、年一回、市内の児童クラブが勢揃いするこの催しは、未だに「がくどうまつり」です。
 今、春日部市内ではインフルエンザの流行がほぼピーク期になり、先週はあちらこちらの学校行事が中止になっていたので、ちょっと心配されましたが、無事実行されて、主催した実行委員会も安堵の様子でした。

 会場はマスク着用、とのこと、また参加できないクラブやお子さんもいらしたようですが、子どもたちは元気いっぱい。「がくどう」らしい開会式の最後に、こどもたちは「広場と僕らと青空を」をうたってくれました。
「でっかいひろばとあおいそらと ぼくらのゆめをください」
 ある意味、放課後児童クラブは、その夢を育てるでっかいひろばで、いつまでもあり続けてほしいと思わずにはいられません。

2 消防点検

 その後、消防点検に出席しました。
 春日部市には常備消防を補うために、各地域で消防団が結成されています。合併後は春日部消防団8個分団と春日部市庄和消防団6個分団92人、計14個分団200人余で組織されています。
 消防点検は、14個分団が一堂に会して、日ごろの訓練などを披露し、点検するものです。
 今年は穏やかな天候に恵まれた中で、きびきびした団員の動作を見守りましたが、いつ何時、火災や災害の出動があるかも知れないという任務では、地元で仕事をしている人手なければ勤まらない、という制約の中で活動してくださっている団員の皆さんには感謝、感謝です。

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 よく、災害現場や火災のときの救助活動で目にする「ロープ」を使っての救助、実はこの技を競う大会で、春日部市の消防団は二年連続で関東大会で優勝し、全国大会に出場しているとのことです。
 そのレンジャー姿を披露してくれました。
posted by ふくろう at 18:59| 埼玉 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月06日

自治基本条例・春日部市「新緊急財政健全化計画」・新型インフルエンザ

 久しぶりに“巣ごもり状態”を脱して市役所へ。

1 自治基本条例

 朝から、皆さんからパブリックコメントをお寄せいただいていた、「自治基本条例案」について、全員協議会が開かれました。
 前に全員協議会で素案が示されてから、しっかり意見を出していたので、どんなふうに検討されたのかと、変更された条例案をチェック

 何とー、かなりの部分で変更が行われているではありませんか。しかも今までは割と枝葉末節的な訂正が行われても、骨格に関する部分はNO,とされることが多かったように思いますが、今回はかなり手が加わったという感じです。
 しかしよく考えてみると、自治基本条例と銘打っていながら、「市長の責務」が抜けているなど、かなり問題点のあった素案でしたから、当然といえば当然です。

 それでも、パブリックコメントのご意見等については、これは取り入れるべきではないか、と思う部分はありますが、条例案となっているので、12月議会の議論になるでしょう。
 
 最近、いろんな自治体から議会改革の報告をいただいております。
 とくに、議案について議員間の討議を設ける自治体も出てきています。早くかすかべしもそのような議会改革が進んで、議会の総意として条例案の訂正などを出せるようになればいいな、と思います。
 今のままですと、質疑を重ねても、訂正する機会はなく、賛成するかしないかの意思を採決で示す、ということしかできなくなるからです。
 これは議決機関である、ということからは、とても不自然な姿であると思わざるをえません。


2 「新・緊急財政健全化計画」

 数日前、「今度『新・緊急財政健全化計画』を出します」という連絡をいただいていたので、資料をもらいにいきました。
 ーScrap for Build-とサブタイトルがつけられたこの計画は−。
 
 今年度の歳入決算見込みでは、予算比較して約11.3億円の減収が見込まれていること。
 さらに来年度は約43億円の歳入不足が見込まれる。

 ということから「収支改善策」を職員に示した、とのことです。

 内容を見ると、冒頭の
事務事業をパッケージ化(施策毎にグループ単位にまとめる)し、そのパッケージ内で、これからの新たな時代に真に必要な事業を拡充するため、すでに目的を達成した事業を縮減・廃止したり、類似事業を統合する」
 とし、それに基づいて、
「前例にとらわれることなく柔軟に財源配分を行い、。パッケージ単位で上記目標を達成する」
 として見直しの基準を示しているのは、今までよりも一歩踏み込んでいると思います。
 しかし、最も大事な数値目標が設定されていないのは、平成18年〜20年までの「財政健全化計画」と同じです。

 今日、議会事務局に依頼していた、先に視察に訪れた多治見市の「財政緊急事態宣言」を出し、「健全な財政に関する条例」を制定するにいたった際の対策の資料をいただいてきました。
 以下の通りです。

【対策】その後、行政改革を断行し、経費や職員の削減、補助金の一律10%カットなどの方策を打ち出して、経常収支比率が80パーセント前半で落ち着くようになった時点(平成13年度)で「財政緊急事態宣言」を撤回。
 
 さらに、市債発行額を歳入総額の8パーセント以内とすること、財政調整基金の残高を平成15年度までに10億円確保すること、土地開発公社への用地取得債務負担行為元金分を平成12年度までに54億円から40億円以内とするという3つの指針を立て、この目標達成のために、予算編成における経常経費の削減、人件費、公債費の削減、事務事業の見直しをはかり、行政改革大綱を制定し、徹底的な行政改革を推進した。
 
「財政改革指針」=多治見市の独自基準で、財政上の6つの指針となる。

1.市債発行額を歳出総額の4.5%以内とすること。
2.財政調整基金年度末残高15億円以上を維持すること。
3.土地開発公社などへの債務負担額を平成22年度末までに10億円以内とすること。4.市債償還対策基金を平成18年度末までに、基金残高が起債残高の7%となるように  積み立てること。
5.職員退職手当基金は、平成32年度までの間、基金の取崩額を退職手当の支給額から6億円を控除した額以内として、基金残高がその年度以降の取くずし見込額に達するまで、毎年1億4千万円以上積み立てること。
6.経常収支比率83%以下を維持すること。


 少なくとも、このくらい明確な目標設定をすべきではないかと思うのですが−。
 これも12月議会で。

3 新型インフルエンザ

 先週から、学校行事中止のご案内をひんぱんにいただくようになりました。市内の学校のあちこちで、学級閉鎖も行われているようです。
 健康課に伺うと、幸い、春日部市ではお子さんの入院例はないとのことでほっとしました。今がピークで、軽く済んで免疫ができる、ということで収束してくれればいいなと願わずにはいられません。

 何といっても、この背後には、開業医さんたちの懸命な診療・治療があるようです。お子さんの場合は、かかりつけ医の初期対応が肝腎です。
 また、春日部市では、国の補正予算に対応して一早くタミフルを手当したことも、開業医さんたちのバックアップにつながったようですし、保育所や小中学校の患者数を毎日把握し、医療機関や薬局にも即情報を流したことで、受け入れ体制を整えるのに役立っているようです。
 9月議会では具体的な対応策の提示はありませんでしたが、医師会と連絡を密にして対応に当たる、との答弁をいただいていましたが、このような適切な対応がとれてほっとしています。

 早くも立冬。おだやかな冬でありますよう。
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2009年11月04日

こもっているうちに、紅葉もー

 ここ10日ばかり、どうしても欠かせない用事があるとき以外は、昼も夜(早朝?)も家のこもってパソコンに向かいあって、ひたすら多量の財政のデータ整理をしていました。

 なのにブログも書けず−。心にゆとりがないというのはこういうことなのでしょう。

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 今年は、桜も欅もハナミズキも、紅葉する前にちらほら葉が散っているような気がします。
 でも、団地の欅並木もやっと色付いて、秋らしくなりました。

 秋晴れの1日、恒例の「ふれあい広場」があり、今年もたくさんの出店、人出で賑わったようです。というのは、いつもは「わらじ」のブースで、訪れるなつかしいお客さんと顔を合わせ、おしゃべりするのですが、この日はあいにく、三つも行事が重なって、開会式後、ほんのちょっとの滞在で移動でした。

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 ちょうど前日、日比谷野音で「障害者自立支援法」廃止を求める大集会があったので、森岡衆議院議員があいさつでそのことに触れました。来賓席がちょっとうるさくなりましたが、全国的な大反対の声を押しきって成立したこの法律や「後期高齢者医療制度」、一刻も早く、当事者に重くのしかかっている現状を改善してほしいものだと,心底思います。
 声をあげてもこぶしを振り上げても、決して動かなかった壁が、動こうとしている、そんな希望が生まれてきているように思います。

 折しも国会では予算委員会質疑が続いています。
 政権交代したばかりの民主党は、今までの自民・公明、連立政権の置き土産が余りにも大きくて、さぞや大変だろうと思いますが、「コンクリートから人へ」、本当にその政治を実現してほしいものです。

 そういえば,今朝の新聞に、老朽化した橋の記事がありました。バブルのころつくることばかりに集中してつくってしまった橋、道路、建物。
 それ以前につくられた50年を経た橋の老朽化を修理する経費が、今自治体に重くのしかかっているようです。そして短期に老朽化しているものもあるとかー。

 春日部市の場合も、メンテナンスにほとんど経費を使ってきていないので(というよりも、他の自治体の決算をみても、巨額な建設費の割に修繕費の少なさが気になります)、これから公共施設の老朽化がどんどん進むだろうと思われます。
 春日部市民一人あたり,多分80万ほどあるといわれる資産ですが、きちんと原価償却分は積み立てられている形跡もなく、これからこの点についてもきちんと調査していかなければならないと思っています。

 
 
posted by ふくろう at 10:54| 埼玉 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする