2015年05月24日

今こそ、戦争させない・9条壊すな!の声を

 21日の夕刻から、毎週木曜日に予定される「許すな!戦争法案 戦争させない・9条壊すな!」国会前総がかり行動がスタートしました。

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 直前まで参議院議員会館にいたので、参加。

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 国会前には、衆議院第1議員会館前から参議院議員会館前まで、三重や四重に並ぶ人の列が続き、初回にも関わらず850人もの参加があったそうです。

 戦後70年の日本のありようが大きく転換するかも知れない十数本もの「戦争法案」を国会で審議しようというのに、あまりにも緊張感のない党首討論での答弁。思わず「ちゃんとしてよ!」とつっこみたくなる思い。
 この行動で、スピーチと明快なシュプレヒコールをしてくれたミュージシャンの方が「これから議場と路上で手を取り合おう」と議員会館に向かって呼びかけたように、一人ひとりがきちんとこの問題に向き合って行動するときが来ているようです。

 次回は28日の18時半ですが、これらの法案の審議入りが予定されている26日(火)は、12時に衆議院第2議員会館前の行動が行われるようです。
 この法案に関する行動とともに、辺野古新基地建設に抗する行動も予定されていますが、どちらも情勢によって刻々変化します。予定は下記のサイトでご確認ください。

http://www.anti-war.info/



posted by ふくろう at 06:23| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月23日

当たり前に思ったことを言い、普通に平和な生活を送りたい、ということが侵されていはしないか、という危機感

 21日は、まず、「福島原発告訴団」の院内集会に参加しました。
 今回の講演の講師は、何かとマスコミで取り上げられている古賀茂明さん、ということで、いつも満席の参議院議員会館の講堂には、それ以上の人たちが集まりました。

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 講演のタイトルは「原発なしても成長できる」というものでしたが、ご本人がしばしば発言されたように、原発問題に止まらない、現在の政治状況を快刀乱麻のようにバッサバッサと切り込んでいく古賀さん。

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 終始、笑い(苦笑)に包まれた会場の中で考えたこと。
 まず一つは、正しいことを正しいと主張しているだけでは人の心は動かないこと、古賀さんのお話が聞く人を惹きつけるのは、古賀さんの持っている力、性格のようなものでしょうが、それでも自分の主張を押しつけるだけではない話しの仕方を、考えていかなければ、と痛切に思いました。

 二つ目、私自身も、来年からの電力自由化に期待していますが、果たしてそれが本当に自分が望む電力会社の選択につながるのかどうか、さまざまなハードルがあると古賀さんはおっしゃっていました。電気事業者連合会、という摩訶不思議な団体の存在、そして再生エネルギーで発電している電力会社の偏在の問題、もちろん発送電の問題も含め、きちんと研究していかなければならないと、再認識させられました。

 古賀さんは今回、「改革はするが戦争はしない」というキャッチフレーズで「フォーラム4」というグループを立ち上げたそうです。「フォーラム4」の4は、
・第T象限 改革はするが、戦争もする
・第U象限 改革はしないが、戦争はする
・第V象限 改革はしないが、戦争もしない
・第W象限 改革はするが、戦争はしない
 この第W象限の基本理念を共有する市民の集まりのプラットフォームにし、それぞれの市民がさまざまな活動を広げて行こうとするものです。「当たり前に思ったことを言い、普通に平和な生活を楽しみたい」「けれど、そういう衛克が侵されつつあるという危機感を持っている」「社会を良くするために、できる範囲で動きたい」などの思いをもっている市民が多く集まることを想定しているとのことです。
 関心のある方は是非、ホームページをご覧ください。
 http://forum4.jp/
posted by ふくろう at 20:17| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月02日

自分の力の及ばなさに謙虚でありたい−原発事故

 木曜日は、福島原発告訴団の「東京検察審査会申し立て&激励行動に参加しました。申し立てについては、今年の1月に原子力保安院や東電の津波対策担当を告訴した「2015年告訴」について、わずか3か月足らずで東京地裁がまたも「全員不起訴処分」としたことに対して、東京検察審査会に不服申し立てをしたものです。
 また、検察審査会が「起訴相当」とした「2012年告訴」について東京地裁が再び「不起訴」としたことについても東京第5検察審査会が審査中ということもあり、再度「起訴相当」という判断を下してもらうことによって、強制起訴が行われるよう、激励行動を行ったものです。
 昨日は東電株主代表訴訟の裁判もあり、口頭弁論が行われました。
 その報告も兼ねて午後は参議院議員会館で「裁判報告・学習会」がありました。参議院議員会館の講堂はまたも、満員の参加者がつめかけました。

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 学習会では元国会事故調の委員も務められ、年2月21日、福島第一原発1号機の原子炉建屋4階内部に入られた田中三彦さんにお話を伺いました。実際に原子炉建屋に入ってみて、「水素爆発は、本当は東電が主張するように最初に5階でおこったのではなく、4階で起こったのではないか」と考えるようになったいきさつと、事故の真相究明は実際にはどのようなところにあるのか、お話し下さいました。4階から起こったのか、5階から起こったのかということは、原子炉の中でどのように水素が発生し、そういう風に水素が溜まって爆発に至ったのか、という原因の究明には不可欠であり、未だにそのことも不明なまま、ということは、福島第一原発のみに止まらず、他の沸騰型原子炉の事故対策にもつなかることだから、という田中さんのご指摘は最もなことです。
 つまり、未だに福島第一原発の事故は終わっていないし、今後どんな事態に見舞われるのかもまったく想像できないというのが現実なのです。
 さらに、汚染水の対策も定まらず、汚染された廃棄物や除染された土壌などの行き場もない状態で、通商産業省は何をもって、原発のコストは最も安いなどといけしゃあしゃあと国民に発表することができるのでしょうか。100歩ゆずって電力会社の言い分なら分からないでもありませんが、官庁がこのような試算を何の疑問ももたずに行うことは、またもや事故をなかったことにして自分たちのシナリオに沿った数字合わせをしていることに他ならないと思います。
 この国で、真摯に事故から学び、エネルギー政策を考える政治家、役所は一体どこにいるのだろうと、またまた怒りがこみ上げてきました。

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 写真は「東京検察審査会激励行動」のとき、見上げた空に広がっていた橡の木の新緑です。街路樹では珍しいと言われる花も咲いていました。

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 弁護団の武藤類さんのお話、海渡弁護士のお話、福島から避難されている方々のお話、聞きながら、福島の豊かな豊かな自然を根こそぎ破壊し、多くの人たちの命や健康を損ない、生業を破壊し、人と人との関係も分断してしまう、こんな事故を経験しても、未だに「原発のコストの方が安い」などと公言する人たちが信じられませんし、そんな人たちが政策決定する場にいるこの国のあり方が怖い、と思ってしまうのです。
 私に原発について考えるきっかけを作ってくださった、故高木仁三郎さんは、宇宙核化学の研究に携わっていらしたころ、南極の海で採取した海水から核実験由来の放射性物質を検出して、「人間の手でこんなに広範に海を汚してしまう核分裂は、人間には許されない技術だ」と恐ろしくなったというような意味のお話をされました。
 科学に真摯に向き合う人ほど、自分の力の及ばないことに対して謙虚であり、人間の手で作り出すことのできない自然や命に対して敬意を払うのだ、という思いは、その後ずっと、自分の生きる指針になっています。
 事故の原因も解明できず、事故後の重大な問題の後始末も何一つできていないのに(必死で作業に当たっている方々には心からの敬意を表したいと思いますが)、再稼働を考える方々はどのような気持ちなのか−。その心底を伺いたいものだと思ってしまいます。
posted by ふくろう at 11:02| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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