今回の講演の講師は、何かとマスコミで取り上げられている古賀茂明さん、ということで、いつも満席の参議院議員会館の講堂には、それ以上の人たちが集まりました。
講演のタイトルは「原発なしても成長できる」というものでしたが、ご本人がしばしば発言されたように、原発問題に止まらない、現在の政治状況を快刀乱麻のようにバッサバッサと切り込んでいく古賀さん。
終始、笑い(苦笑)に包まれた会場の中で考えたこと。
まず一つは、正しいことを正しいと主張しているだけでは人の心は動かないこと、古賀さんのお話が聞く人を惹きつけるのは、古賀さんの持っている力、性格のようなものでしょうが、それでも自分の主張を押しつけるだけではない話しの仕方を、考えていかなければ、と痛切に思いました。
二つ目、私自身も、来年からの電力自由化に期待していますが、果たしてそれが本当に自分が望む電力会社の選択につながるのかどうか、さまざまなハードルがあると古賀さんはおっしゃっていました。電気事業者連合会、という摩訶不思議な団体の存在、そして再生エネルギーで発電している電力会社の偏在の問題、もちろん発送電の問題も含め、きちんと研究していかなければならないと、再認識させられました。
古賀さんは今回、「改革はするが戦争はしない」というキャッチフレーズで「フォーラム4」というグループを立ち上げたそうです。「フォーラム4」の4は、
・第T象限 改革はするが、戦争もする
・第U象限 改革はしないが、戦争はする
・第V象限 改革はしないが、戦争もしない
・第W象限 改革はするが、戦争はしない
この第W象限の基本理念を共有する市民の集まりのプラットフォームにし、それぞれの市民がさまざまな活動を広げて行こうとするものです。「当たり前に思ったことを言い、普通に平和な生活を楽しみたい」「けれど、そういう衛克が侵されつつあるという危機感を持っている」「社会を良くするために、できる範囲で動きたい」などの思いをもっている市民が多く集まることを想定しているとのことです。
関心のある方は是非、ホームページをご覧ください。
http://forum4.jp/