あなたはご存知でしたか。戦時下日比谷図書館の本を守った人たちがいたことを。
戦争末期の1944年から45年にかけて、日比谷図書館の蔵書の一部が、50km離れた奥多摩と埼玉県の志木市に疎開します。当時の中田館長は図書館の蔵書だけでなく、民間人が蒐集していた貴重な本も買い上げ疎開させました。リュックに詰めて背負い、あるいは大八車に乗せて運ぶ人手は図書館員だけでは到底たりず、当時の都立一中(現日比谷高校)生も動員されました。何回となく足を運んで疎開した図書が40万冊となった5月、日比谷図書館は焼夷弾によって全焼しました。
自分の命を守るのが精一杯だった時代に、つらく苛酷な作業によって先人の文化や歴史を守ろうとした人たちの思いを、戦後70年の節目に当たる今年、多くの人たちと共有したいと、さまざまな市民活動の団体や個人が集まって「観る会」をつくり、上映の準備を進めています。
できるだけ多くの方に観ていただきたいと思い、会場は春日部市八木崎にある中央公民館の講堂をお借りすることにしました。
また、本を運んだ高校生たちと同じような若い世代にも観てほしいと、学生割引も設けております。
関心のある方は是非、足をお運びください。
☆上映会
日 時:8月29日(土)1回目・14時~、12回目・19時~(いずれも会場は30分前)
ところ:春日部中央公民館講堂(東部アーバンパークライン八木崎駅下車徒歩1分)
主 催:「疎開した40万冊の図書」を観る会
協力券:大人1,000円、学生500円
取扱店:紅雲堂・後藤商店(八木崎駅前)・ハスミ(南桜井駅)・西武百貨店春日部店(5階ギフトサロン)、服部書店(武里)
連絡先:高橋(電話048-763-1517)、川島(携帯090-4955-4989)