何といっても、強制起訴にこぎつけて安堵している、告訴団の中心を担っている皆さんに「ごくろうさま」、「よかったね」と挨拶をしたかったのです。
東京第5検察審査会が起訴相当とした議決書については、Face bookで紹介しましたが、告訴団のサイトにも紹介されています。http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
なんといっても2008年の段階で第1原発には最大で15.7mの津波が押しよせる危険性があることを指摘されていたにも関わらず、コストの問題から安全対策をとらなかったことが、今回の苛酷事故の原因となっていること、つまり安全対策よりも経済性を優先させた責任は大きいと断じていることが、被害者だけでなく、多くの市民感情とつながっていて、「司法は民衆のためにある」という姿勢を示してくれていることをうれしく思います。
マイクを握っているのが、最近「映画監督の河合弘之です」と自己紹介する河合弁護士ですが、河合さんのお話はいつでもユーモアに満ちていて、一緒に運動している人たちすべてに勇気を与えてくれています。
今日も、「福島の事故が何一つ解決していない中で再稼働を進めようとしている流れ、そのために事故のことを忘れさせようとしている空気に対して、この裁判が“忘れてはならない”ことを明るみに出してくれる意義は大きい」というような意味のことを話されました。そうですね。
続いて海渡雄一弁護士が、「小沢一郎代議士の強制起訴は、実は検察側も起訴にしたいという思いがあっての検察審査会の決定であったけれど、今回は検察が起訴はしたくないと考えている中でも強制起訴で、大きな意味がある」と語りました。そしてその意味ある起訴に対して十分に渡り合っていくために、これまで以上の努力をしていくことを共に確認できたように思います。
「強制起訴、ありがとう」「市民の正義をありがとう」……。検察審査会に向かって暑さを跳ねのけるほどの力強いシュプレヒコールで締めくくられた行動でした。