玄関先の隅っこに、小鳥が植えていってくれた南天の葉が一枚、紅葉していました。
今年は、桜も欅も、満天星も、なんだか紅葉仕切らないうちにハラハラと散っているような、ちょっともの足りない秋でした。庭のいろは紅葉もまだ紅葉していません。それだけに、(写真ではそれほどでもありませんが)、この一枚の葉っぱに息をのむ思いがしました。
先週の体験です。
検診でひっかかり、大腸癌検査をするように指示がありました。
検査そのものは、感激的でした。団地内に新しくできた病院の若い爽やかな消化器外科の担当医の、ユーモアあふれる声かけを聞きながら、カメラのいく先々の自分の大腸を見て、感動! こんなに神秘的なシーンはめったにみることができません。そして、綺麗なピンク色をしていてヒダヒダのある大腸に、たくさんの血管がはりめぐされていて、よくもまあ、67年間も働いてくれたものだと、感謝したいほどの気持ちでした。
お医者さんによれば、「まだ若いからね」とのことですが、検査対象の中では若い部類に入るのでしょうか。
私、ちっとも腹黒くないじゃん! あ、腹部には大腸以外の臓器もあるんでしたね。
昔、「ミクロの決死隊」という映画を見たときの感動を思い出しました。SFの世界かと思ったら、今は内視鏡という決死隊が、もう自分の体の中を見せてくれる時代なのだと、改めて感服です。
神様って、とっても精巧な仕事をしてくださるのですね。改めて、体を労らなければ、と思ったものです。
しかし、しかし−、のど元過ぎれば−。大量の下剤で強制的に大腸を洗い、その後、ちっちゃなちっちゃなポリープをとったので、絶食プラス点滴。
当然、体力が落ちているはずなのに、自分の体力を過信して、退院直後の午後から仕事に追われていたため、どうもそのつけが回ってきています。
月曜日を過ぎたら一段落なので、しばらく養生しつつ過ごさなければ、と思っています。