
申し入れ後、東京地裁前に激励に訪れた約150人に報告する、武藤類子団長です。背後には、満開の桜。
地裁で不起訴となったこの裁判、原告側が検察審査会へ申し立てを行った結果、審査会は「起訴相当」と議決し、即座に検察側が不起訴としたものの、再度の検察審査会への申し立てで起訴議決が出されました。それを受けて審査にあたっていた、検察役の指定弁護士は、2月29日付で東京地裁に強制起訴の判断を行い、3人の被告人について公判請求いたしました。
しかし、公判はなかなか開かれそうにもありません。そこで、3団体の代表が東京地方裁判所に第1回の公判期日を早急に定めることを求めました。
昨日の地裁前で、弁護団の海渡雄一弁護士は、「指定弁護士は保管する証拠4000点の一覧表を開示し、弁護人からの請求があり次第、原則としてすべて開示する旨、地裁に伝えている。これによって裁判まで時間がかかる公判前整理手続きを経ることなく、第1回公判を開くことができる」と語り、この裁判は、新しい裁判、未来につなぐことのできる裁判になる、と力強くアピール。
海渡弁護士が語った、「川内原発の差し止め訴訟で原告の訴えが通ったら、明日はまた、日本で原発が一基も動かない日になる」という望みは、本日の原告を申し立てが退けられた、という結果によって断たれましたが、今なお大変な状況にある福島の人たちがこれ以上理不尽な目に遭わないためにも、また再稼働をどんどん進めようとする動きにブレーキをかけるためにも、きちんと責任を追及する過程を裁判の場で明らかにしなければならないと思います。