2006年01月31日

国民の命を守らない人たちに政治を任せていいの?

 とんでもない事実が発覚しました。
 アメリカの牛肉輸入再開の条件であった、アメリカの処理業者の査察が、輸入再開を決定してから行われた、というものです。
 予算委員会での、中川農林水産大臣の答弁を見ていると、ことの重大さをどれだけ認識しているのか、と思わずにはいられません。
 国民の命・健康を守ることと、アメリカの要求を受け入れることにどちらが大事なのか。
 
 この予算委員会では、補正予算の中で、アスベストの被害者救済に関する法案が提出されていましたが、このアスベスト問題でも、諸外国で危険性が指摘されてからも、日本では延々と使われ続けてきました。

 水俣病、スモン、薬害エイズ等々、政治の最も大事な役割は国民の安全を確保することであるはずなのに、国民の命や健康よりも企業や外国からの圧力の方が優先したことから起こった過去から、何も学んでいないのでしょうか。

 一体、検査で背骨が混入していたことが分かった以前の、検査しなかったものはどうするのか? 輸入業者が自主的に検査する、としたそうですが、それでよいのでしょうか。
 
 命を育むはずの食べ物で、命が奪われるということがあってはならないはずで、もちろん、アメリカ産の牛肉は食べない、という選択をすることはできますが、問題は、さまざまな加工食品のすべてまでチェックできないことです。

 この国の政治のあり方に、強く異議申し立てをするときが来ているように思います。
 そうでないと、国民が支持している、という勘違いから、もっともっと、政治の舵取りがおかしな方向にいってしまう怖さを感じるのですが…。
 
posted by ふくろう at 23:26| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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