もう3年前になるのですね。あの2003年の暑い夏、「みどりの政治」の流れを日本に、と「みどりの会議」に結集した全国の仲間は「Slow Small Simple」を合い言葉に、前参議院議員・中村敦夫さんを筆頭に、10人の仲間が参議院議員選挙に立候補し、選挙を戦いました。
残念なことに、中村さんの一議席も確保できず、中村さんは政界引退を表明、「みどりの会議」は解散しました。
しかし、そのときに集まった仲間は、「みどりの政治」の流れを止めたくないと、「みどりのテーブル」を新たに立ち上げることにしたのです。 「みどりのテーブル」が正式に発足したのは、昨年の2月、京都で開かれた「アジア太平洋・みどりの京都会議」終了後のことでした。
この京都会議で、アジア・太平洋の「みどりの政治勢力」と交流したメンバーは、持続可能な社会の実現のためには、「みどりの政治」を実現しなければならないと、「みどりのテーブル」を設け、国政選挙を戦う基盤を作ろうと決意したのです。
その300人余りのメンバーで、さて、来年を参議院議員選挙を戦うことができるのかどうか、それが、今回の総会もっとも大きな争点になりました。
本来、衆議院のチェック機関であり、「良識の府」であった参議院も、選挙法の改正によって、政党以外の候補者が当選する確立が非常に低いものになってきました。
国政の中で、マイノリティーが発言権をもつためには、もっとさまざまな人たちが立候補し、議席を得ることができる仕組みが求められているのですが、現在、いわゆる「全国区」である比例代表を立てるためには、国会議員がいるか、もしくは地方区比例区合わせて10人の候補者を擁立するかしか、方法がありません。
地方区の供託金は一人300万円、比例区では600万円。
前回は、さきがけ時代から引き続きの貯金があったので、比例で10人の候補者を立てることができましたが、今回はどうするのか。
しかし、今回挑戦できなければ、3年後はない、そんな思いが出席した70人近くの大半を占め、挑戦可能な体制をどうつくっていくか、秋の臨時総会までそれぞれが取り組むことを決意しました。
といっても、埼玉ではまだ「地域みどり」は結成できていません。
全国で戦うといっても、やはり、それぞれの地域の底力が基盤になります。
大きな宿題を持ち帰りました。
しかし…。3年前、マスコミにほとんど取り上げられなかった「みどりの会議」の挑戦を、中村代表が「砂漠に水をまくような選挙だった」と振り返ったことに象徴されるように、一生懸命水まきしました。
その後、中村代表が退くことで、逆に、若い世代を中心に「みどりの種」は撒かれました。
この3年間、水やりをしたみどりの種が芽吹くとしたら、その芽を大きく伸ばすためにどうしたらいいのか…。
厳しいけれど、やりがいのある挑戦がはじまろうとしています。



