墨田区は、大田区に継ぐ東京都第2のものづくりのまちです。しかし、ブラザ合意に加えリーマンショックによる不況の波、と、中小下請け工場が大半を支えるものづくりにかげりが出てきました。
そこでなんとか地域の活性化を、と区役所が中心になって進めたのが「すみだ地域ブランド戦略」です。
柱となるコンセプトは、職員で構成する「産業振興会議」だとのこと。
墨田区の産業の特徴を分析し、何か突出した製品ではなく、大手からの受注生産が主体の墨田区、その変わりオンリーワンと誇ってもいい、高い技術力があると−。
ということで、暮らしに密着した手作りの良さ,伝統が息づくものづくりに特化して売りだそう、としたそうです。
コンセプトが「新しくある、なつかしくあるすみだモダン」それに加えて、手作り品だけに作り手の思いがこもる,物語がある−。
このようなコンセプトを打ち出した背景には、これからは成熟社会となっていき、大量生産大量消費から,他品種少量の、買いたい物、使いたい物を買う時代になるとの分析があったとのこと。
しかし、製品の良さが伝わらなくては、売れない、だからテーマを設定して発信する、ということで、地域ブランド認証商品を発掘し、売り出すという戦略をとったそうです。
ブランド品を開発は、デザイナーや広告業界の方々と職人とのコラボレーションという形をとったとのこと。
物づくりの技は持っていても、売り方、つまり営業のスキルがない職人さんに、外部からの応援で、オンリーワンをより魅力ある製品に仕立てていったのです。
すみだモダンのPR用のDVDから。
靴作りの際に出る小さな端材を再利用したブーツで、ヒット商品の一つ。画面の下に写っているのが、コラボしたデザイナーです。
PR誌の1ページです。
区役所の隣りにそびえ立つスカイツリーがいよいよ5月に開業となり、観光と産業振興をいかにドッキングさせていくかが現在の大きなテーマのようです。
くわしくは、下記のサイトをご覧ください。
http://sumida-brand.jp/
なお、このブランド戦略の年間の経費は、今年度は1億円とのこと。
大きく投資して育てようという意気込みが表れています。



