2012年08月03日

民間と行政の共働による福祉ネットワークについて学ぶ旅その1 新潟市の多様な若者支援 若者支援

 7月30日(月)から8月1日(水)まで、緑新クラブの視察で、新潟市と佐渡市を訪れました。
 タイトルにあるように、民間と行政が連携した福祉ネットワークによって、さまざまなサポート体制を構築している、その活動を伺うためです。

 議会の常任委員会の視察では、行政側の視察が中心になるのですが、あえて、市民の側からの活動を知りたくて出かけました。
 幸い、新潟市も佐渡市も、その中心を旧知の方が担っているため、本当に充実した2日半の視察となりました。おかげで、宿題もどっさり。
「帰ったら春日部市で是非、取り組まなければ」というヒントと課題をたくさんいただきました。

☆さまざまな若者支援が展開されている新潟市

 最初に訪れたのは、「コミュニティカフェ ごっちゃ」です。
 ここは、今回の新潟の若者支援のかなりの部門について、市の委託を受けて運営している「ささえあいコミュニティ生活協同組合新潟」が、「ニート、ひきこもりの若者の就労支援と居場所機能をもつカフェ」として解説しているものです。
 新潟の案内人は、ささえあい生協常務理事の武田さんです。

 開始したときは、新潟市の「ふるさと基金事業」との位置づけだったのですが、この事業が3年間の期限つきだったため、今年の4月からは「障害者支援」の武井の中野「地域活動支援センターV型」としてリスタートしたとのことです。これは、利用者の中の高い割合で発達障害、精神疾患をもっている若者が多かったこともあったとのこと。

 事業として、今のところ
1 ごっちゃとしてランチの提供や宅配弁当
2 メール便の配達
3 高齢者施設の清掃
 の3つがあり、ごっちゃの仕事とメール便の配達は、今のところ1日800円、清掃の仕事は1日1500円支給しているとのことですが、この仕事に慣れてきたら、アルバイト就労(1時間当たり700円で5時間程度の就労)に移行できるようにして、これをステップに一般就労へと道筋ができるようにしていきたいと考えているとのことでした。

 残念ながら、カメラの調子が悪く、「ごっちゃ」のスナップはありません。

 次に、ささえあいコミュニティ生協の上部団体である労協センターが厚生労働省の委託を受けて運営している「新潟地域若者サポートステーション」に伺いました。
 このステーションは、ハローワークの2階にあり、同じフロアには、ハローワークの若者の就労のための窓口がおかれていました。

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若いスタッフのお話は、1対で相談者に対応しているからこその、対応の様子がうかがえました。

 ここでは、
1 若者の相談事業
2 保護者の相談事業
3 支援プログラム
4 地域のネットワークによる生活・就労支援
 という幅広い事業を展開しています。
 ことに、支援プログラムが充実しているとの印象を受けました。
 その人にあったステップを踏んでいけるよう組み立てられたセミナーや仕事体験、就職準備や資格取得のための講座のほか、毎週1回、「居場所」を設けていて、そのうち各週は、当事者が自主運営しているとのことでした。

 このうちの「地域のネットワーク」の一つに「ごっちゃ」もあります。

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 奧にある「若者仕事館」です。
 
 次ぎに「ふれあいコミュニティ生協」が新潟市の委託を受けている「引きこもり相談支援センター」に行きました。当日はお休みで、資料だけ頂いてきましたが、この支援センターが入っている建物の3階4階は、新潟市若者支援センター「オール」というフロアになっていました。

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 オールの3階、4階のフロア図です。
 春日部市が都市型児童センターを中高生に重点を置いたセンターとしているのと比べ、もっと幅広い活動が展開でき、そして第三者の相談窓口があることは意味深いと思いました。

 最後は若者だけに限らず、いわゆる「生きづらさ」を抱えている人たちの支援に当たる「新潟パーソナル・サポート・センター」に伺いました。県事業の委託です。
 仕事を失った、多重債務で借金が返せない、病気になったけれど、お金がなくて病院に行けない、等々、多種多様な問題を抱えた人々の相談を受け、その人にとって必要な支援を、さまざまな地域の受け皿になるところとの連携で問題解決にあたるこのセンターは、民主党政権の生存権保障の目玉政策であったにもかかわらず、未だに取り組まれていない自治体も多い事業の一つです。

 伺ったときにも相談の電話が入りましたが、問題解決まで見守り・同行することが欠かせないこの事業、4人のパーソナルサポーターがフル回転して支援に当たっている様子が見てとれました。
 ともすると、生存権保障の最後の砦となる生活保護に頼り切っているとも思える現状の中で、どんなに困難な状況になっても、そこから「自分らしく生きていける」ための支援を行うことが急務となっています。

 春日部市の場合は、県が広域で設置した「アスポートセンター」に頼っている状況だと思います。一度越谷のセンターに伺ったことがありますが、改めて、現状を調べてみなければ、と思いました。

行政と民間がそれぞれの立場とノウハウで、さまざまな角度からの若者支援を行っている新潟市の施策は、学ぶところの大きいものでした。

 ちなみに、これらの委託を受けている「労協センター」は「協同労働のための生協」で、く人々・市民が、みんなで出資し、民主的に経営し、責任を分かちあって、人と地域に役立つ仕事をおこす協同組合です>とあります。
 福祉のための多様奈働き方を模索する人々がまた、新しい福祉のネットワークを構築していることも、大いに参考になりました。

posted by ふくろう at 16:29| 埼玉 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
春日部市に若者を、私は20年前から春日部市の高齢化の進展状況を見て来ましたが、8年前に「子育て日本一」春日部市をマニフェストに掲げた市長を支援する事に、その後、市長にの提案制度に則り、独自に調査研究した「財政健全化」等の手法を広報広聴室を経て述べて来たのですが、結果的には「子ども医療費中学3年生迄無料化」等、県下一「ビリから5番目で来年度から実施となって来ましたが遅すぎて若者が減少・子ども数も減少、一方65才以上高齢者数は5年後53,000人を超え、10年後75,000人、15年後91,000人・20年後104,000人と激増して医療・介護費で倒産しそうな極めて悪い財政になります。今年も県下一交付金の多い自治体では若者は率先して移住して来ませんね。
Posted by mmk at 2012年08月04日 08:44
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