2013年02月02日

新しい庁舎を見るとーつくば市役所訪問

 昨日は議員団の研修視察で、つくば市役所を訪れました。
 議員団は毎月会費を積み立てていて、講師をお招きしてご講演いただいたり、先進自治体の視察を行ったりしています。今年度は、平成22年5月にオープンしたつくば市役所の新庁舎の視察となりました。

 つくば市は国の研究学園都市構想によって新しいまちづくりが進められて50年、その後、7町村が合併して23年、その間、旧町や村の庁舎をそのまま使っていたため、非効率な面もあり、耐震強度の問題もあり、それまで浮かんでは消えしていた新庁舎建設を平成17年から本格的に検討し、翌18年から基本構想をまとめて建設に至ったとのことでした。

 建設に当たっては、㈶日本自動車研究所の遊休地を向こう50年間、年間5400万円で賃貸契約を結んだとのことですが、固定資産税が5000万円ほど入るので、実際には差し引き400〜500万円程度になるとの好条件の借り上げだとのことです。
 
 地上7階、建築面積6,192平方メートル、延床面積21,004平方メートル、本体工事費が60億円というのですから、免震構造を備え、省エネ設計、太陽光発電システムの導入などの新しい技術を駆使しての工事としても、納得のいく事業費と思われます。

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 1階はワンストップ窓口に近づけるよう、市民の皆さんが最も役所を訪れる目的となっている申請や登録、証明書等の交付に関する窓口が仕切りのない1フロアに広がっていました。開放感があります。

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 3階のバルコニーに設置された太陽光発電のパネルです。
 発電量は65kw、年間65000Kwhの発電量は、役所全体の3.5%から4%の電気使用料の削減とのことですが、その他、西日の当たるスペースは執務室に当てない、複層ガラスによる断熱効果、アースピットの活用(外気を一度地中に通すことによって予冷もしくは予暖する)など、さまざまな省エネに取り組んでいるとのことです。

 そのほか、免震構造に加えて自家発電設備や防災井戸を設置するなど、これは、完成後1年足らずで見舞われた東日本大震災時の震度6弱という揺れに際して、実際に役立ったとのことでした。
 担当者の「旧庁舎のままあの震災に見舞われたらと思うとぞっとします」との言葉に実感がこもっていました。

 春日部市の耐震補強工事については、現在、以前の概算58億円よりも工事費が安く済む工法が検討されていますが、いずれにしても大掛かりな工事をしても、その後使用できるのは15年ほど、ということですから、さまざまな角度から、慎重な検討が求められていると思いました。

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 昼食後訪れた「筑波宇宙センターJAXA」に展示されていた、実物大の宇宙ステーションの日本棟です。
 日本の科学技術が宇宙の様々な実験に生かされていることがよく分かります。校外学習で、中学生の見学する姿がありましたが、このような若い世代に希望や夢を感じさせてくれる施設はいいですね。
posted by ふくろう at 11:19| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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