この春にまとめられた「春日部市中心市街地まちづくり計画」についてです。
☆計画案が市民参加でまとめられなかったのはなぜ?
3月議会のときに納得がいかなかった、この計画策定のために開かれた「計画策定検討協議会」がなぜ非公開で行われたのか?
・あくまでも鉄道高架事業と一体となるまちづくりの計画なので、近隣にお住まいの方や事業者の皆さんにご意見をお伺いすることが目的。
・自由闊達な意見交換をするための任意の会議。
しかし1点目については、この計画案がまとめられてから市民の皆さん全体に、パブリックコメントを求めているのですから、矛盾します。
また、自由闊達な意見交換をするための任意の会議、といっても、学識経験者なども含めた委員構成であり、開催要綱も定めています。
このような会議を開催するにあたって非公開とすることは、自治基本条例やそれに基づく「会議公開制度」に反しているのではないか、とさらに質問を重ねました。
会議の開催に当たって、公開にするか非公開にするのかというのは、どこが決めるのか。
それは第1回の会議でメンバーに諮ってきめるとのことです。しかし、この会議の第1回の会議録には、それを確認した記載はありませんでした。
「会議録には記録していないが、確かに諮っている」との答弁で、これは水掛け論になります。会議に参加された委員の方からは特に非公開としてほしいという思いはなかったように聞いていますが、これも確認はむずかしいことです。
私は諮ったとしても「公開にしていいですか」と聞くのと、「率直な意見交換をしたいので非公開としたいと思いますがいかがですか」という諮り方では,委員の受取り方もちがってくるのではないか、重ねて聞きましたが、当時はこの検討協議会に出ていなかった部長には答弁できませんね。
問題は、この会議が開催されていた1年近く、この計画の検討が行われていることを議会も含め、多くの市民に知らされず、いきなり計画案が示されたことです。
会議公開条例の趣旨に照らして,非公開とした会議については「これこれの理由によって非公開とするべき会議とした」として、会議開催のお知らせだけは、市民の目に届く形で公表すべきです。
これについては今後、改善していくとの答弁がありました。
☆鉄道高架事業が進まないと取り組めない? 中心市街地のまちづくり
市民の皆さんから聞かれるのは「鉄道高架が進まないと、春日部駅周辺の不便さは解消されないの?」「このまま10年以上、不便なままなの?」という声です。
前回も、鉄道高架事業と一体となって進められなければいけない事業と、高架事業を視野に入れつつ、前もって取り組める事業をきちんと分け、前もって取り組める事業については事業計画を提示してほしい、と質問しましたが、明確な答弁はありませんでした。
今回の答弁は、すでに計画決定している街路計画と市立病院の再整備のみ、前もって取り組む事業としてあげられました。
それなのに、小規模とはいえ,春日部駅西口の再整備については、今年度の予算に組みこまれています。
なんだかよく分からない,駅周辺の整備計画。
「計画策定検討協議会」の中でも、座長から「この計画はあくまでも連立事業と合わせたまちづくりの計画である。しかし、市として今すぐに取り掛かることはあるはずである。その点を整理してまとめるように」という指摘もあったのに、結局その整理はされていません。
改めて、中心市街地のまちづくりの計画について、概略の事業の進めかたのスケジュールと概算の事業費をしめしてほしいと要望しつつ、市長に「春日部駅前は、連続立体高架事業が進む10年も不便なままですか」という声にどう答えますか、と質問しましたが、また、
「連続立体交差事業に全力で取り組んで参ります」との答弁でした。
答弁になっていないと思って再度質問しましたが、同じ答弁となりました。