未曾有の大震災が原因と主張し、対策を取らなければならなかった企業側、そして事故後に適切な対応を取らなかった関係者ば何一つ責任を取っていないことから、関係者を告訴・告発した動きは、しかし、東電に対する家宅捜査すら行われず、不起訴処分とされました。
そこで、告訴団は検察審査会に強制起訴の判断を求めて申し立てを行いましたが、今回は当初33人とした告訴対象者を6人に絞り、罪名も「業務上過失致死傷罪」の1本に絞ることとなり、その経緯と報告の集会が行われました。
会場となった日比谷図書館のコンベンションホールは、開会前から座席を埋め尽くすほどの参加者があり、私は立ち見の参加となりました。
詳しくは、告訴団のホームページをご覧ください。
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
本日はJR福知山線脱線事故について審査会に申し立てを行い、強制起訴裁判を経験した、遺族会の藤崎光子さんから、その経過の報告もありました。
事故からすでに8年が経過しました。事故から4年後の2009年に地検が前社長のみを起訴し、他の歴代の社長を不起訴処分としたことに対して申し立てを提出してから、起訴議決を得るまで1年が経過し、公判が開始したのがその2年後の2012年、判決が出たのが今年の9月、という長い闘いを、なにもかも初めての経験の中で被害者の知る権利を全面に押し出して闘い続けて藤崎さんのお話は、とてもリアリティに満ちて、感動するものでした。
判決は全員無罪というものでしたが、それ以前は裁判にさえならなかった事件が法廷の場で争われ、隠された多くの事実が公開されたこと、裁判所の判断と国民との意識のズレが鮮明になったことは意義あることだった、とのお話は、なるほどとうなずけました。
さらに、古い時代のままの刑法の下では個人の罪しか問えない今の裁判制度に対して、「組織罰の法制化を求める会」(仮称)を発足して、多くの組織による被害者の声が法律を変える力になるよう活動を始めたとの報告がありました。
原発事故も同様です。
これからも、当たり前の裁きを求めていく運動が続きます。
同じ思いの方は是非、ご参加ください。



