3日から、小淵観音院の円空さんの木彫仏が県立歴史と民俗の博物館から里帰りするというので、サイクリング気分で出かけました。
爽やかな風に吹かれ、辿りついた観音院は、山門が修復中でした。
解体前の山門は、1本の柱だけではなく、それぞれのパーツ毎に、覚えが書き込まれていました。修復というのは、新たに立て直すよりも手間がかかること、というのが実感できますが、それだけに、古い物が残る貴重さがありがたい作業だと思いました。
中央が、円空点などのチラシに用いられる高さ194cm聖観音菩薩像です。
日本で円空仏としては現存する唯一のもの、とされる蔵王権現立像です。
蔵王権現は、修験道のご本尊とされていますから、遊行僧であった円空さんが彫って不思議はないのですが、他に現存しないというのはなぜなのでしょう。
それにしてもこの蔵王権現は、釈迦如来、千手観音、弥勒菩薩の三尊が合体したものとされていますが、円空さんの彫ったそれは、神仏の体現というよりはむしろ、大自然の懐に抱かれる人間そのもののような体温が感じられるような気がしてきます。
護法大善神像もそうで、どこか烏天狗のようなイメージです。
もしかしたら、大自然の驚異にもさらされながら諸国を歩いた遊行僧の修行とは、自然と一体になったことで奥義を深めたものだったのかも知れないというのは、勝手な憶測です。
でもこうしたDNAは、日本人である私たちの体内深くに流れているはず、と思いたいのです。
小淵観音さんに向かう途中で、我が青春の花、ロビニアが咲いているのを見つけました。
一の割公園では、昨年、随分枝を払ったようで、今年は花の数が少ないようで、これから復活するのでしょうか。
帰路の古利根河畔の葭原で、何やら賑やかな鳥の囀り。大ヨシキリが営巣をはじめたのかと目をこらすと、たくさんのカイツブリたちが潜っては浮かび、潜ってはまた浮かんでいました。水に浮いている時間はあっという間、なかなかピントが合いません。
のんびりと、身も心も満たされた1日となりました。



