「日本一の読書のまち三郷」が三郷市のキャッチフレーズです。それだけに、学校での読書活動にも力を入れています。
伺った前谷小学校では、平成15年度から特色ある学校づくりとして読書活動に取り組んでいるとのことで、もう10年もの実績があります。
・本が読みたくなる読書環境の整備
・学力向上に結びつける読書指導
・読書力をつける読書活動
・家庭や地域との連携を進める家読推進
などを目標として掲げ、さまざまな工夫や配慮が可能になっているのも、図書館司書が配置されているからでしょうか。
「明るく親しみやすい図書館」を目指して、十進分類法にのっとりながら、きめ細かい分類で配架されただけでなく、子どもたちの心をとらえるキャッチの表示、そして楽しい飾り付けが施された図書館は、休み時間には大勢の子どもたちの姿がありました。
梅雨の季節は雨が多い、ということで特集は雨の本。外遊びができずに図書館を訪れる子どもたちのハートをぐっと捕らえる展示です。
4年生の子どもたちがそれぞれ、自分のオススメの本を展示する「ミニビブリオバトル」のコーナー。本が少ないのは貸し出されているからとのことで、人気を集めているのが分かります。
奥行きの深い本棚には、本の背後に牛乳パックを利用したかませを置いて、本の背が揃う工夫を。
買うとそれなりの値段の本立ては手作り。
やはり高価な本棚。節約のためカラーボックスを利用した本の収納は、低学年の子にも引き出しやすいという効果もあるとのこと。
借りたい本があったときにすぐ借りることができるよう、貸し出しカードはクラス別にカウンター横に並べられています。
こんなさまざまな工夫は、ボランティアさんの協力があってのこと。この日は課題図書の展示の掲示に工夫を凝らしていました。
図書館に続く廊下には、古い机をリサイクルした可愛いベンチが。これも手作りです。
各階の踊り場にも、読書に関する掲示が。
使われていない入口を利用した、外国の絵本(原書)の紹介コーナーです。
図書室までいかなくても本が読めたり借りられたりできるよう、各クラスの前には「おすすめ本」の移動式のミニ本棚が。
授業中必要になるとすぐ調べられるよう、辞書や図鑑も学年ごとの廊下の前に置いてあります。また、調べ学習を自分でできるようにするために、図書館には図鑑類が2人に1冊揃っていました。
学校だけでなく、読書が各家庭に広がるよう、お子さんから親御さんへ、自分の読んだ本の紹介をする手紙が貼り出されていました。
そして極めつけはこの「ブックバッグ」です。6年生が家庭科の時間に手作りし、4月に新入生にプレゼントするのだとのこと。
読み聞かせの部屋は、落ち着いた和室です。
少人数の読み聞かせは図書室の一画で。しかし、背景に並んだ本で気が散らないよう、黒いカーテンの目隠しがあります。このアイディアは、カーテンをひいている福田先生。前谷小学校の読書教育と図書館の充実に尽力された福田先生は、現在、教育委員会として、「読書のまち三郷」の施策の牽引役です。
こんな学校で過ごしたら「本を読むって楽しいよ」と思う子に育つだろうと思った前谷小学校でした。



