関東大震災のあった9月上旬は、さまざまな防災関連の催しがあります。
中根さんは、関東大震災時、大きな被害を受けた粕壁地区の粕壁小学校の児童が綴った作文集が記録として残っていることを知り、郷土資料館に保存されているその資料に目を通して、90年前の小学生、高等小学校の生徒の作文に心打たれたとのこと。
3年前の東日本大震災直後から定年まで粕壁小学校の校長をされたのも何かの巡り合わせと、退職金を割いて,この3月に読み解くのが可能だった作文の復刻版を編まれたのです。
高学年の作文は筆で書かれています。しかも漢字は画数の多い旧字体です。当時の子どもたちのレベルの高さが伝わってくるとともに、大震災という災害にあって周りを労る子どもたちの感性にも心打たれます。
この関東大震災の記録と、東日本大震災の様々なエピソードを通して、学校を去る前に中根さんが子どもたちに伝えた「命の授業」を、ぽぽらの会議室で再現してくださいました。
「なにがあっても生き抜いて!」というのは、大きな災害にも負けず懸命に生き抜いている若い世代がいる一方で、自ら死を選ぶ子どもたち、他人を命を奪う子どもたちに心傷める中根さんからの、子どもたちへの心からのメッセージです。
お話のあとの意見交換では、「どうしてこのように命を粗末にする子どもたちが育ってしまったのか」という教育談義になってしまいました。
家庭だけでは、学校だけでも守れない子どもの命、伝わらない命の尊さ−。地域が一丸となって子どもたちを育てるまち春日部にしていかなければ、という思いが、参加した多くの人々の胸中にわき上がったように思います。
「関東大震災と粕壁」写真展は、明日8日まで市民活動センター、交流スペースで。
昨日参加者がいただいた「大震災記念文集」をお読みになりたい方は、運良く残部があれば手にすることができます。センターの受付で聞いてみてください。
私の手元にも1冊ありますので、お貸しすることもできます。



