裁判のあとの報告会にも、傍聴席に負けず劣らずの方の参加がありました。
私たちの日常生活の感覚では、欠陥商品によって事故が起こった際は,製造したメーカーは、製造物責任法(PL法)や民法上の不法行為責任によって事故による被害の賠償責任を負うことになります。
しかし、こと原発事故に関しては、原発メーカーは、原子力損害賠償法(以下「原賠法」)に規定された責任集中制度により、責任は原子力事業者(電力会社)のみが負い、その他はすべて免責とするとされています。
しかし、原子炉の欠陥や製造上の不具合など、メーカーの過失によって事故が発生したとしても、メーカーが一切の責任を免れるとというのは納得のいかない話しです。これでは安全性よりも営利性を重視して原子炉が造られるということにもなりかねません。
メーカーが責任を免れることのできる、責任集中制度の見直しが必要であること主張してこの訴訟に取り組むことになったのです。
原子力損害賠償法を変えていくためには,上位法である憲法違反であるとの論点から追求する必要があります。そこで、原告団は責任集中制度が、原子力の恐怖から免れて生きる権利、すなわち「ノー・ニュークス権」を侵害しているという主張を柱に据えています。詳しくは、是非、原告団の公式サイトをご覧ください。
http://nonukesrights.holy.jp/
傍聴して,今回被告となっている原発メーカー、東芝、日立、三菱、GE WECの代理人の方々の、メーカーが訴えられるのは納得がいかない、という趣旨の主張に、福島を中心とする多くの方々の暮らしを奪い、事故によって命を絶たれた人たちがいて、今なお健康被害に不安を抱きつつ暮らしている現実を直視しようとしない姿勢に鳥肌の立つ思いでした。
このような制度のままで再稼働? これでいいのでしょうか。
今後もできる限り、傍聴し続けていこうと思っています。
昨日の山の手線の事故に続き、本日は私の利用する東武線スカイツリーラインの事故。車輌点検に伴う事故でなんで長時間もダイヤが乱れるのでしょう?
やっとのことで、裁判には滑り込みセーフでしたが、帰路はまた、システムの不具合によるダイヤの乱れ。このところ、なぜか鉄道のトラブルが続いていますね。東部線がストップすると、陸の孤島になりかねない地域に住む者としては、「しっかりしてよ〜」と言いたくなります。