一足早く咲いた、夫の父の残したアマリリスが、二度目の花をつけました。時期がずれていた、夫の母が故郷の松江から持ってきた百合の花が開くのに合わせるように。
決して仲睦まじい夫婦とは言えなかったように思われる二人ですが…。
アマリリスは、二女が保育所の時に花の前で撮った写真がありますから、もう二十年以上、花を咲かせ続けていることになります。
引っ越しの時にプランターに詰め込んだままですが、そろそろ大きな鉢に植え替えないといけませんね。
でもいつも株分けのときに失敗することが多いので、ためらってそのままです。
相変わらず、総会が続く土日、今日は、義理のある総会は欠席し、NPO「障害者の職場参加をすすめる会」の総会の方に出席しました。
このNPOは、越谷市の「障害者就労支援センター」の事業を受託しています。
支援センターを脇から支える形で、「生活支援」、「相談支援」の部分を担っているたまり場「世一緒(よいしょ)」の運営にも当たっているのですが、年会費3000円で、どうやって運営しているのかと思ったら、やはり家賃は大口の寄付によって支えられているのですね。
総会後のパネルディスカッションは、県、そして都内のある区の職員、障害当事者の発言で進められました。雇用している側の企業の方が渋滞に巻き込まれて参加していただけなかったのは残念ですが、オフレコ発言で、ずいぶん率直な意見交換があったのは収穫です。
心にとまった言葉は、
・ほとんどフルタイムでがむしゃらにやってきたけれど、今「世一緒」でサポート側に回ってみると、それぞれ、自分に合ったいろんな働き方があっていいと思うようになった。そして、人の役に立っている、ということが大事、と思えるようになった。
・「障害者自立支援法」の大きな問題点は、やっと障害というのは個人の問題ではなく、社会で暮らす上で障害があるという、周りとの関係性なんだという認識ができてきたのに、障害者個人のものとしてとらえ、治療・訓練をして一般就労できるように、ということになったこと。
・「障害者自立支援法」で一割負担が課せられるようになったのなら、一割負担をしても手元にお金が残る働き方、仕事に変えていくべき。行政・作業所などの当事者だけでなく、民間シンクタンクの力も借りて…。
・就労支援、工賃のかさ上げだけで議論するのではなく、生活保障と合わせて、その組み合わせで。
・本当に平等な生活保障というのは、金額をならすということではなく、必要なものを全部払ったあと、手元に3万円のお小遣いが残るような保証(これは全く同感です)。
・法の下で、民間は「何ができるか」を考えるけれど、行政は「何をしなければいけないか」を考えないといけない。「しなければいけないことができない法律は変える」というくらいの姿勢で。
何とも刺激的なパネルディスカッションでした。
春日部市の担当者の中にも、こんな思いを抱えている職員さんがいるだろうな、とふと思ったり。
いろんな立場の人が手を取り合って、本当の社会保障制度をつくっていきたいものです。



