この18年度決算は、「経営健全化」をめざす春日部市立病院において、その健全化計画がどのように進んでいるのかを判断する、大切な決算となります。
そのようなことから、厚生福祉委員会では、委員から、本会議よりもさらに質疑を深めるため、病院設置者である市長の出席を求める声があがり、委員会として市長の出席を求めることを決しました。
しかしながら、出席した市長の答弁の大半は、「本会議で担当部長が答弁した通り」もしくは、「本会議で答弁した通り」というものでした。
平成18年度の医療収益の減少が、医師が減ったことにあることは明らかです。
医師数は、市長が就任した際には54人、充足率が84%であったのに対し、18年の末には48人、充足率75%と激減し、現在は40人、62.5%となり、経営健全化をはかるには、余りにも厳しい数字です。
しかも、この9月から、市民が市立病院に求めるところ大である、小児科と産科の診療休止もせざるを得なくなりました。
医師が激減した18年度、市長が病院設置者として、どのように努力したのか、という質疑に対しても、市長から答弁が得られなかったということは、残念ながら、本会議答弁にあったように、本年7月になって、はじめて病院長とともに、医師確保に動き出したと判断せざるを得ません。
このようなことから、病院設置者の責任が重大である、18年度決算を認定することはできないと判断し、本議案には反対とするものです。