最終日は、各常任委員会報告とそれに対する質疑の後、賛成・反対の討論をして、各議案を採択するか否か、承認するか否かの採決が行われます。
もちろん、今回も、平成18年度の一般会計を含む29議案、すべてが採択もしくは承認されましたが… 今議会も、委員長の委員会報告に疑問が残りました。
しかし、質疑したいと思っても、委員会の最後に、「委員長一任」を認めているので、原則的には質疑できない仕組みになっています。
2日にわたって行われた委員会の議事録を、30分ほどにまとめるので無理はないのですが、他の自治体のように、最終日までに議事録をすべての議員に配布し、採決の参考にすべきではないかと思うのです。
今議会で問題となった議案は、次の通りです。
★春日部市商工業振興基本条例
この条例は、「まちなかにぎわい」を公約に掲げた市長の、商工業振興施策を進めるために、大切な条例です。
しかしながら、
「春日部市の商工業振興のために何を重点にするか」
といった春日部らしさや具体性が持ち込まれていません。
そこで、「フォーラム春日部」を代表し、渋田議員が、「指針の中にきちんと盛り込むこと」を要望する賛成討論をしました。
★春日部市放課後児童クラブ条例の一部改正
現在、2つの児童館に併設されている庄和地域の放課後児童クラブを、徐々に学校内もしくは学校に隣接する施設に整備していくため、春日部地域と運営を同じようにするための条例改正です。
改正によって変わる点は、
1指定管理者制度の導入
2学校休業日の保育時間は、現在春日部地域が午前8時からで、庄和地域が7時30分から、これを30分繰り下げて、8時からとします。
3保育料は、現在春日部地域が8000円、庄和地域が5000円です。これが一律8000円となります。
反対する意見としては、
・指定管理者の導入によって、保育内容が低下するのではないか
・学校休業時の8時からの受入は問題
・保育料が値上がりする
の3点でした。
現在春日部地域は指定管理者が導入されていますが、今までの放課後児童クラブで行われてきたクラブの指導内容等を引き継ぐため、引き続き、「福祉公社」を指定管理者とし、従来の指導員さんが指導に当たっています。
庄和地域は、正規職員といっても、児童館の職員さんの兼任です。
春日部地域と庄和地域の指導方針の一体化を考えれば、指定管理者の指定方法を考慮し、春日部地域と同じ管理者が当たるようにすべきではないかと考えます。
保育時間については、学校の登校時間がおおむね8時であることから、30分の繰り下げはやむを得ないのかと考えます。
春日部市内全域が7時半となると、指導員さんたちの勤務時間等で、ローテーションを組などの必要が生じてきます。
これについては、現在7時半から保育している、対象となる家庭ときちんと話し合って、不都合が起こらないよう配慮する、との答弁がありました。
保育料については、所得階層に応じた減免があります。県の基準により、保育単価の二分の一の負担はやむを得ないと考えます。
ということで、この条例改正には賛成しました、
★春日部市中小企業近代化資金融資あっせん条例及び、春日部市小口特別融資あっせん条例の一部改正
返済が滞ったときに、代位弁済の一部を、貸手の金融機関が負担することになるための条例改正です。
金融機関の審査がこれまでよりも厳しくなり、貸し渋りが起こることが懸念されますが、国の方針出、県の信用保証協会そのものが、「責任共有制度」に従うとなれば、春日部市だけがノーというわけにはいきません。
そこで、以下のような要望を付して、賛成討論を行いました。
http://ikuko-k.seesaa.net/category/3906313-1.html
★平成18年度春日部市立病院事業会計決算
討論で次のような指摘をして、承認に反対しました。
http://ikuko-k.seesaa.net/article/56803560.html



