2014年03月25日

過去の薬害から何も学んでいないのか−子宮頸がんワクチン意見交換会

 本日は、衆議院議員会館で行われた「子宮頸がんワクチンについて」の厚労省との意見交換会に参加しました。
 これは日本消費者連盟、ワクチントーク全国連絡会、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会、薬害オンブズパーソンが、2月28日に厚労省に提出した「緊急抗議声明及び公開質問状」に対する回答をいただき、その回答について意見交換する、という趣旨です。

 緊急声明と公開質問状は長いので、関心のある方は、下記の消費者連盟のホームページをお読みください。
 http://nishoren.net/flash/6472

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 しかし、関東近辺のみならず、関西からなど遠方から駆けつけた方もいらっしゃるのに、具体的な答弁はほとんどありませんでした。
 「ただいま報告書をまとめている段階で、各種の資料等も検討させていただいているところであり−」

 これが、具体的な資料を提示してほしいという要望に対する答え。

 次回の合同会議のときに、いきなり資料を添付されても、それを当事者、関係者が吟味する時間もなく、報告書が承認されるという手続きになるのは問題です。

 大体、報道にあったように、すでに538例もの重篤例が認められているにも関わらず、しかも、その症状は多岐にわたっているにも関わらず、どのような検討を重ねて、
「神経学的疾患、中毒の可能性、免疫反応の可能性を否定し、思春期特有の心身の反応の可能性が高い」
 とするのか、その根拠が不明確です。

 例えば、諸外国でも指摘されているアルミアジュバンドの関連について、「アルミアジュバンドは、すでに以前から他のワクチンにも添加されていて、被害報告はない」としていますが、ワクチンの成分について、どのていどのアルミや添加物が含まれているのか、成分は明らかにされていません。また、他の添加物との複合で健康被害が起こる可能性もゼロではありません。

 絶句したのは、このような重篤な健康被害が起こっているにも関わらず、定期接種を中止する、という選択をするからには、それだけの効果について示さなければならないはず、との声が相次いだときです。
 このワクチンを接種することによって、子宮頸がんによる死亡者を20%減らせる、としているけれど、実際に2012年の子宮頸がんによる死者2712人のうち、10代で接種した子どもたちに予防効果があるとして、その年齢に達する20代の死者数は14人です。30代を加えても195人。目標の540人以上にはとうてい及びません。
 この点を指摘する意見が出ると「ですから、ワクチンと検診を併用して−」との答弁がありました。
 接種を勧奨する際、「ワクチンで予防できる」として示されたはずなのにー。

 どう考えても、必要性の高くないワクチンを,年間100億円以上かけて、このような健康被害が起こっても接種させるというのは、どう考えてもおかしいと思わざるを得ませんが、厚生労働省の方々はそうは思わないのでしょうか。

 まず、合同会議の委員の方々は被害者の生の声を直接聞くこと、報告がまとまった段階で、報告書をまとめた経緯も含めて公表し、広く国民の意見を聴取することを求めて、今回の意見交換会は終わりました。
 同席してくださった、衆議院の阿部知子議員、参議院の川田龍平議員のお力も借りて、あいまいなまま接種勧奨に踏み切ることがないよう、これからもしっかり取り組んでいかなければ、と再確認しました。
 


posted by ふくろう at 21:09| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月05日

活躍する春日部市の小中学生

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 市役所1階のロビーで、春日部市で取り組んでいる「特色ある教育」の展示が行われています。
 今は宝珠花小学校で、西宝珠花の伝統の「大凧あげ」関連の教育活動が行われている様子が分かります。地域の伝統があるというのはいいですね。

 同時に、埼玉県の「書き初め展」で入選した作品も展示されています。

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 いやあ、こちらが恥ずかしくなるほど堂々とした書、です。
 県知事賞や連盟会長の賞など、かすかべっ子はここでも大活躍です。

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2014年03月01日

無罪を勝ち取ったら? 「夜間中学に行きたい」と学べなかったことの無念さを語ってくださった石川一雄さん

 昨夜は、サンシティ越谷で開かれた「SAYAMA 見えない手錠をはずすまで」の上映会に出かけました。

 1963年に起こった、狭山市で女子高生が誘拐・殺害された狭山事件。容疑者として逮捕され、取り調べの中で「私がやりました」と言わされてしまったがゆえに、一度は死刑判決を受け、上告審で無期懲役が確定した石川さん。
 その後50年、獄中の32年間も,仮釈放後も引き続き、18年間無実を訴え続けています。
 その石川さんと、石川さんを支え続けてきた早智子さんご夫妻の3年間を綴ったドキュメンタリーです。

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 上映後のサプライズ、石川さんご夫妻がわざわざ上映会場にいらっしゃり、挨拶してくださいました。早智子さんは、映画の画面にあったように、とてもチャーミングな方でした。

 なぜ、石川さんは無実の罪を負ってしまったのか。
 それは、操作に行き詰まった警察が,近くの被差別部落に見込み捜査を集中して行ったことが発端です。取り調べの中で、殺害現場に残った地下足袋の跡が、兄のものだと思われていることを察知した石川さんは、たくさんの弟妹も含め、一家の大黒柱であるお兄さんが逮捕されては大変と、嘘の自白をしてしまったとのこと。

 その後、小学校にまともに通えず、文字をかくことができなかった石川さんには、証拠の一つとなっている脅迫状は書けなかったことが明らかになってきました。

 32年の獄中生活の中で、実は看守さんが文字を教えてくれ、読み書きができるようになったとのことでした。
 冤罪と差別、貧困、さまざまな労苦を背負い、殺人犯にしたてられた石川さんが、無実を訴え続ける強さ、そして早智子夫人との一見穏やかにみえながら、殺人犯という重荷を背負い、気の休まることのない生活。

 冤罪はその人一人だけでなく、さまざまな人に重荷を背負わせていくこと。改めて、75歳の石川さんがお元気なうちに、一刻も早く再審が開かれるよう祈らずにはいられません。

 関心のある方は、狭山事件のブログをご覧ください。
 http://www.sayama-jiken.com/

☆追記

 映画の中で、お二人が諍いをする場面が二つ、ありました。

 一つの場面は、早智子さんが石川さんに「そろそろ、お父さんとお母さんの墓参りに行ってもいいんじゃないの」と進める場面です。獄中につながれている間にお母さんを亡くされた石川さんは、「無罪判決が出て、それを報告できるまでは行かない」と頑なです。息子が殺人犯だと烙印を押されたままで旅立たれたお母様の心中を察し、黙って手を合わせるしかないと思っていらっしゃるのでしょう。
 二度三度、早智子さんが進めても「これだけは曲げられない」と。
 早智子さんはその心中を察し、月命日にお花を供え、祈ります。「守ってください」と。

 二つ目の場面は、「無罪判決が出たら何をしたい?」との問いかけに、「どこかに行きたい」と石川さんは応えます。「どこ?」との問いかけに、「ケニアに行って動物を見たい」と。
 次にすぐに、「だけど夜間中学に行きたい」と言い直します。
 「そうか、夜間中学ね。でもケニアに行ってから中学に行ったら?」と進める早智子さんに、石川さんは「いや、やっぱり夜間中学」と言い返すのです。

 長く自由を奪われている石川さん、ケニアのサバンナで、自由に走り回る動物たちに思いを寄せているのでしょう。でもやっぱり学びたい、自由を奪われてしまった石川さんの重い、重い人生がずしりと重くのしかかった場面でした。

 
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2014年02月15日

もっと考えたい、認知症の人と一緒に暮らせるまちづくり

 朝からの雨で、道路の雪もかなり溶けてきた本日の午後、介護保険チェアクラブと市の介護保険課の共催による映画とミニ講演会に出かけてきました。

 映画は、映画監督である関口祐加さんが、アルツハイマーを発症した実母を撮り続けた「毎日がアルツハイマー」というドキュメンタリーでした。

 正直、私には見ていて辛い映画でした。
 関口さんのご母堂は、私が一緒に暮らしていた姑とはちがって、明るいのです。時にいらだったり、不安なそぶりを見せながらも、笑顔を見せてくれます。
 私と姑の間には、こんな時間が流れたことはありませんでした。私の接し方が悪かったのか−。

 しかし、映画のあとの、「春日部市認知症保健福祉センター」管理者である西田朋史さんのお話で救われました。
 認知症は脳のある部分に生じた病気により、認知機能が低下することによって、それまで営んでいた社会生活や日常の暮らしに支障が生じる状態の総称です。アルツハイマーは、その原因の一つであり、脳の神経細胞がゆっくりと破壊されていく変成疾患です。

 最初は記憶障害や見当識障害、理解や判断力の障害、実行機能障害などの、いわゆる「中核障害」といわれる症状が起こってくるとのこと。
 次に本人の性格や素質、あるいは人的環境などによって、不安や鬱状態、幻覚や妄想、徘徊、暴力、不潔行為といった行動・心理症状が起こってくるそうです。
 
 映画のご母堂は、行動・心理症状には至っていないため、以前は人格障害などとも言われた心理症状が表れていないのでしょう。

 「中核症状」の段階で適切なケアや治療を受けることによって、認知症の進行の程度は異なるとのこと。
 うちの場合は、初期のころは一人でかかりつけ医から薬をもらって、しかもパーキンソン病の薬を−。飲み続けていたので、異変に気がついて専門医に、「アルツハイマーの場合はパーキンソン病の薬は禁忌」といわれてももうどうしようもない状態でした。

 最後に西田さんは、「私たちでも人の名前が出てこないときなど、不安な気持ちになりますね。認知症の人たちは、その連続の中で、途方にくれ、不安と混乱の中で過ごしているのです」と、とても分かりやすいたとえで話してくださいました。

 そして、認知症の人たちが失ってしまっている機能はごく一部、決して壊れていない五感、喜怒哀楽、やさしさなどに寄り添い、大多数の残っている機能を引き出してあげるケアを、と結ばれました。

 高齢者の1割が認知症とされる中で、少しでも理解し、いつまでも地域で一緒に暮らせる地域を作っていかなければ、と思いました。

 関口監督のドキュメンタリーは、下記の動画配信でご覧いただけます。関心のある方はご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=cKXErOjTQ8k
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2013年11月24日

春日部の農業、元気です! 第38回農業祭

 昨日は、ウイングハットで「農業祭」が開催されました。
 
 一昨年、昨年と悪天候だったのですが、今年は穏やかな秋晴れに恵まれ、開会直後からたくさんの方が来場していました。

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 農産物の直売所は、お目当ての物が売りきれないようにと買い物客が殺到。
 写真に写っていない手前の食べ物コーナーは、どのブースも行列でした。

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 開会式後に行われた表彰式。
 最初はポスターを描いた小学4年生と、「農業祭」の文字を書道で書いた小学3年生。素晴らしい絵と文字です。

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 次に行われた、優秀な作物を生産された方の表彰では、女性が3人も受賞され、うれしく思いました。そのうち、若手の農業者の方も、この場に立つようになるでしょうか。

 毎年展示される、「農業祭」の絵画と書道の作品が楽しみです。

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 1年生の朝顔で遊ぶ子どもたちがほほえましい。

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 2年生は胡瓜のトロッコ列車です。

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 3年生の葡萄の巧みさには感服。

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 ずっしり果汁が詰まっているような林檎の枝に、ありんこがいる5年生。

 これはほんの1部の作品です。子どもたちの絵心、すごいですね。


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 いつも大人気の、ポニーの乗馬と馬車。

 大勢の農家の皆さんが、春日部市で農作物を作り続けてくださっていることに感謝した勤労感謝の日となりました。






 
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2013年11月01日

総務委員会視察3日目は、山形市の指定管理者のモニタリングについて、でした

 3日目の山形市では、指定管理者のモニタリングについてお話を伺いました。

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 地元特産の焼き物の飾られた議場です。

 山形市では、平成21年度から、このモニタリング制度を導入しています。

 指定管理者の選定の基準等は、春日部市と大きな差違はないように思いました。モニタリングを行うことによって、その選定等になんらかの影響が生まれているかどうか、とても関心のあるところでした。

 通常は、毎月指定管理者から月例の業務報告書と月次自己評価が提出され、年度の終わりごとに提出された業務報告書と年次の自己評価から、担当課が年度評価を行っています。
 モニタリングの中で、指定期間の中間点で、評価部会が中間評価を行い、指定期間の終了年度に、包括評価を行うことになっています。
 さらに、このモニタリングの結果は公表されることになっています。

 もちろん、モニタリングの結果、不適切な点があれば改善指示書が出され、指定管理者は「業務改善計画書」を作成しなければなりません。
 それに従わない場合緒は、指定の取り消しの審議が行われることになりますが、まだその例はないとのことでした。

 このモニタリングを通じて明らかになってきた今後の課題は、
・施設の設置目的に応じた指標や目標値の設定が必要である
・市民満足度調査の精度が不十分である
・指定期間が長期化した場合は、サービス向上につながる新たな取組や努力目標の設定などの指導が重要である
 など、とのことでした。

 とくに、どちらかというと財政改革の観点で、コスト削減が重視されがちな指定管理者制度ですが、とくに福祉関連施設などでは「施設の設置目的」が満たされているかどうかの観点は重要だと感じます。

 一例ですが、ある地域の老人福祉センターの運営は地域の人で構成される「福祉会」が指定管理者となっています。
 今年度はじめて、包括評価が行われ、全体としてはさほど優れているという評価は得ていませんが、
・バスの送迎で乗り合わせを提案するなどの弾力的な取組をしていて利用者サービスの向上に努めている
・地元との共済の催し物などの自主的事業の開催を行っている
 などの点が高く評価されており、その点は、次の指定管理者の選定の際、総合的な評価として勘案されるとのお話でした。

 モニタリングから見えてくるものは、たくさんありそうです。
posted by ふくろう at 19:58| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月28日

26日からはじまった9月定例議会、いよいよ明日から本会議での議案質疑がはじまります

 周回遅れのランナーのように、先週の報告をしている、9月議会がはじまり、昨日・本日は議案調査日となっています。

 9月議会は決算議会となっていて、明日から各会計の決算を中心とする、議案に対する本会議質疑がはじまります。

 昨年度は、合併後の総合振興計画、前期計画の最終年度。その進捗状況を改めてチェックしながら決算を見ているのですが、これがむずかしい。
 というのは、基本計画の成果指標が数字で表せるもの(表しやすいもの)中心になっているので、実態が反映されているかが今一つ心もとないのです。

 また、質疑については「質問」と受け取られる内容は不適、とされています。
 本来決算というのは、事業の進捗状況をみながら今後の施策の行方をみるための審議が行われるべきと考えていますが、なかなかその兼ね合いがむずかしいのです。

 また、財政状況の全体を見るための具体的な内容については、総務委員会に付託される項目がほとんどのため、今回も委員会での質疑が中心になりそうです。

 初日に、一般質問の発言順の抽選がありました。
 今回は中盤くらいに、と思っていましたが、またまた9月18日(水)の一般質問の最終日を引き当ててしまいました。18日のトップですから、10時からになります。

1 高齢者虐待防止について
2 行政評価について

 この2点を取り上げて質問します。
 この件についてご意見がありましたら、お寄せください。
posted by ふくろう at 07:00| 埼玉 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月27日

真に子どもを守るシステムを,自治体はどう構築していくのかー政策研究会分科会その2

 全国政策研究集会 in 京都、2日目の分科会は「子どもの人権を考える〜いじめ・不登校・虐待〜」の分科会に参加しました。
 今年制定された「いじめ防止対策推進法」ですが、これを本当に子どもたちを守るためのツールとするためには、自治体がどのような「基本計画」を策定していくのかが鍵を握っています。

 今回は、吹田市で2007年からスクールソーシャルワーカーを務め、現在はスーパーヴァイザーとして、ソーシャルワーカーの指導・助言の任にあたっている西野緑さんから、スクールソーシャルワーカーの必要性や実際のケース解決のために必要な体制についてお話を伺いました。

 続いて、吹田市の教育長をなさっている西川俊孝さんからは、行政の立場から考える制度の実践について伺ったのち、千里金襴大学の吉永省三先生から、「子どもオンブズパーソン」制度について,実際に条例を制定して制度化している川西市の例の紹介を中心にお話がありました。

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@まず「いじめ防止対策基本計画」を策定すること
A実効性を高めるための組織をつくること
B重大事案が起こった際には、きちんと委員会を設置できるようにしていくこと

 この組織の中に、「内部組織」に対するものとしての「外部組織」、オンブズパーソンが不可欠とのお話は納得できました。
 それは、
・「第三者機関」でイメージされる、「当事者の双方に対して中立」という組織ではないこと。
・子どもに寄り添うことができる「独立性」をもっていること
・子どもの固有性に対する「専門性」をもつこと
 などの点からとのことです。

 とくに「子どもに寄り添うことができる」、という点では、いじめられる側ばかりでなく、「いじめる側」の子どもの心に寄り添っていかないと、問題解決にはつながらないと、ずっと思っていたので、なるほど、と思いました、
 さらに、「大人のDV被害では、引き離すことが基本になるが、子どものいじめは子どもたちの中に関係性を作り直していくことが大事」というお話も納得できました。

 この問題についても、さらにもっともっと掘り下げていかなければ、と思いました。
posted by ふくろう at 07:41| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月24日

6月議会一般質問「子宮頸がんの予防対策について」その3 検診について

☆質問

 それから、今疑問の声が起こっているのは、これだけ予防効果が今のところ限定的なワクチンであるということ、しかも重大な副反応がこれだけ起こっているということ、さらに子宮頸がんというのは、飛沫感染や単なる手と手を接触するという接触感染ではなしに、ほとんど性交渉による感染である、接触感染であると、極めて感染ルートが限定的な病気であるということから、公衆衛生上の予防という意味は薄い予防接種になるわけです。


 あくまでも個人の健康を守るという観点の予防接種になるということで、予防接種法もその点について、子宮頸がんワクチンを加えるに当たって手を加えています。

 今までは公衆衛生上の感染を防ぐということが第一義であったのが、子宮頸がんワクチンを1類に分類するに当たって、接種法を改正して入れていますけれども、だとすれば、なぜ悉皆で、対象となるローティーンの少女たちにー厚労省の試算によると、今年度の予算522億円と言われていますけれどもー522億円の財源を割いて接種するのだろうかという疑問の声が上がっているのです。

 しかも、子宮頸がんというのは、厚労省は、今のワクチンは16型と18型の感染による子宮頸がんの予防効果があると言われているということで、他のウイルスに感染したことによる子宮頸がんは予防できない、日本人の場合、16型、18型による発症リスク、50%ぐらいと言われていますから、残りの半数は予防できないということから、20歳を過ぎたら子宮頸がんの予防、検診を定期的に受けるようにということ、これはワクチン接種が始まった段階から明記されています。

 だとしたら、予防のほうに、予防という意味であれば、ワクチンの悉皆の接種ではなく、検診の充実強化に努めるべきではないかという声が上がっているのです。

 お伺いいたします。
 国としても、検診の受診率を高めるために、5歳刻みのいわゆる節目の受診クーポン、無料クーポンを発行する事業が進められてきていますけれども、この無料クーポンの発行によって春日部市の子宮頸がんの受診率は上がっているでしょうか。

☆健康保健部長の答弁

 子宮頸がん検診受診率の向上のための対策として実施しています、5年刻みに行っております検診料を無料にする施策の効果についてですけれども、本市では、子宮頸がん検診を20歳以上の女性を対象に医療機関での個別検診として実施しています。
 平成21年度からは、国の補助事業として、20歳から40歳の5歳刻みの女性を対象として検診の無料クーポン券を送付し、受診勧奨を行う事業を実施しております。
 
 無料クーポン券対象者の検診受診率につきましては、平成21年度20.9%、22年度は24.9%、23年度は22.0%となっておりまして、子宮頸がん検診全体の受診率、平成21年度10.2%、22年度10.3%、23年度8.9%と比較していずれも数値は高くなっているということで、クーポン事業による効果はあらわれていると思っております。

 ただ、20歳代、30歳代という捉え方は、ちょっと今データの比較はしてございませんので、ご了承ください。

☆質問

 無料クーポンの事業によって検診率は確実に上がっていると、これはとても喜ばしいことだと思いますが、まだまだ国が目標としている50%というところからは遠いという思いがします。

 それから、20代、30代、年齢で刻んだ検診率は把握していないということですが、やっぱり若い女性の受診率をいかに高めていくか、もちろん年をとってからのがんというのも、それは予防しなければいけませんが、20歳代から30代前半でもあれですけれども、若い方々の子宮頸がんというのは、早期に発見して治療を受けることによって、子宮もそのまま残すことができて、軽度のうちに治癒できるというふうに言われています。

 若い世代の女性が子宮頸がんの検診に行くのはとてもハードルが高いと思うのです。
 年配の方でもハードルは高い、病気でもないのにわざわざ婦人科に検診に行くのは非常にハードルが高いというふうに思います。

 先ほど申し上げましたように、522億円かけて悉皆でワクチン接種するのであれば、検診のほうをもっと充実強化するように対策を立ててほしいというのは、毎年無料にせよということだけではありませんけれども、例えば検診の効果を高めるために細胞診プラスHPVのDNA検査を行うという、この二重の検査が確度を高めるというふうに言われていますので、本来であれば国のほうがHPVのDNA検査まで助成できるようしていただくのが望ましいというふうに思うのですが、ワクチンのほうをそっちに振り向けてほしいという思いもするのですが、それは市が決めることではありませんので、国のほうにぜひ要望していっていただきたいというのが1点です。

 もう一点ですけれども、若い女性の方々が検診に行きやすくするように、せめて検診については女性医師が担当する検診外来、施設、これは春日部市には一施設もないというふうに思います。
 お隣の女性医師による検診外来があるところなんかは、結構、検診の受診者、若い方が目立っていますので、ぜひ春日部市としても女性医師による検診施設を設けていただきたいというふうに思いますが、その点いかがでしょう。

☆健康保健部長の答弁

 検診を受診する際の心理的なハードルを低くするために、女性医師による検診施設を設けるべきではないかということですが、子宮頸がんを初め子宮がん検診は、受診者の心理的な負担が大きい検診であるということは認識をしているところです。

 検診は、春日部市医師会の協力をいただき、個別の医療機関で実施をしているところですが、現在検診を実施している医療機関には女性医師が勤務されていないと伺っております。
 女性医師の検診施設を設けることは現状では難しいと考えておりますが、今後の課題と捉えまして、春日部市医師会と意見交換をしていきたいと考えております。

☆要望

 ハードルが高いというのは、お医者さんの関係があるので、非常によくわかります。

 ただ、県のほうでは、今医師の人材バンクを結構充実させるという方向になっていますよね。
 ぜひその中で県のほうに要望していっていただきたいのは、産婦人科の女性医師というのは、産休や育児休暇をとっているお医者さんが結構いらっしゃるのです。
 ぜひそういう、産休、育休をとっている女性医師の方々に協力していただいて、女性医師による検診ということが実現できるように、市単独では厳しかったら、ぜひ県のほうにも働きかけていって実現をしていただきたいというふうに思います。

 子宮頸がんワクチンに関する最後の問題として、先ほど副反応の報告が今までは春日部市ではなかったということで一安心なのですけれども、先週の金曜日という段階で、文部科学省が、各公立、私立問わず、全ての子宮頸がんワクチン接種対象者のいる学校、施設に対して子宮頸がんワクチン接種後の健康調査を依頼してきております。
 これについて教育委員会のほうに伺ったところ、まだ文書が届いていないということでしたので、どのような対応になるのかということは今のところはご答弁いただけないというふうに思います。

 ただ、この依頼が、ワクチンを接種後、学校を休んだ人の報告だけなのです。

 今までいろいろワクチンの副反応を見てみますと、重い副反応というか、健康障害の陰にたくさんの軽い健康障害が起こっていると、そういうことを検証していくことによって、因果関係とかそういうものを証明していけるという材料になりますので、ぜひ、文科省の依頼が学校を休んだという重い副反応の報告であっても、その全ての接種したお子さんの健康状況というものは把握していっていただきたいというふうに思います。

 そのためには、ぜひ養護教諭の先生方に、子宮頸がんワクチン、いろんなメリット・デメリットということについてきちんと情報共有していただくような措置をとっていただきたいというふうに思っています。
 これは要望で結構です。子宮頸がんの予防については、以上で終わらせていただきます。





posted by ふくろう at 19:30| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月15日

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種の精査と,副反応被害者救済体制を求める意見書は賛成少数となりました

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 そろそろ色づいてきた、と気になっていた枇杷の実です。
 朝方、尾長が飛んでくるようになり、もう熟しているのかと、やっと議会が終わった今日、とってみました。
 ご近所さんが「剪定したほうがいいよ」と言って下さったとおり、もう少し枝を詰めて実を少なくしないといけないですね。さっぱりとした味わいですが−。

 さて、最終日の最後の日程は、議員提出議案の審査となります。

 今回は全員が採択に賛成した請願基づく「春日部市立病院の新設にあたって小児救急医療充実を求める意見書については、全員が採択に賛成しました。

 続いて、私が提出した「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種の精査と,副反応被害者救済体制を求める意見書については、公明党から反対討論がありました。

 確かに日本で接種が行われてから3年半と日が浅いこともあり、何よりもワクチンの効果と副反応とされる症状とワクチンの因果関係も証明がされていないことなど、医学界の中でも種々の議論があることは知っています。だからこそ、意見書の中では、この予防接種を定期接種に加えるための「予防接種法改正」時の委員会質疑などで厚生労働省が認めたデータのみをあげました。
 しかし、最大会派である新政の会からは「このような医学的に議論の分かれることを並べて意見書を出すのは,市議会としてなじまない」との指摘がありました。意見書案を提示していたときに、「いろいろご意見はあるでしょうから、このように訂正したら賛成できる、という点を指摘してください」と伝えていたにも関わらず、「データとして揚げている数字の根拠は」などといったものばかりでした。
 それについては、国にこのような意見書を出すにいたった理由のために必要であり、厚生労働省が認めたデータを使っている、としかいいようがありません。

 それにしても,公明党の反対討論の冒頭で「副反応の多くは、注射による痛みやショックによるもの」との指摘にはびっくり。注射による痛みやショックでは説明のつかない重篤な副反応が起こっているから社会問題になっているのであり、また思春期に注射のショックによって失神や転倒がおこるものと考えられるのであれば、他の予防接種でもこのような副反応が起こっているのでしょうか。

 以下は、私が出した意見書案です。

ヒトパピロマーウィルス(HPV)ワクチン接種の精査と副反応被害者に対する救済体制を求める意見書

 ヒトパピロマーウィルス(HPV)ワクチン、いわゆる子宮頸がんワクチンは、2013年4月より定期接種となりました。
 しかし、このワクチンの接種後、重篤な副作用が起こっていることが明らかになっています。厚生省が把握している発売後、本年3月末までの1968件のうち、「四肢の運動能力低下」、「歩行不能」などのいまだ回復に至っていない症例を含む重篤な副反応が106件あるとのことです。
 さらに、日本では販売が開始されてから3年半しか経過していたいため、ワクチン接種と副反応の因果関係が明らかにされておらず、被害者に対する補償も進んでいない実情があります。
 このワクチンについては、子宮頸がんを予防する効果は現段階では証明されていないとして、定期接種に加える際、従来の子宮頸がん予防ワクチンという名称に、ヒトパピローマウイルスと併記されています。
 また、現在用いられている2種のワクチンでは、子宮頸がんの原因となるとされるおよそ15種のウイルスのうち、HPV16型と18型の2種の感染予防に有効とされていますが、日本ではその感染率が16型で0.5%、18型で0.2%であり、しかも健康であれば、感染後その90%が自然排出されるとされています。
 このようなことから、子宮頸がんの予防のためには、ワクチンを接種しても、20歳以降は定期的な検診が不可欠です。日本婦人科腫瘍学会のガイドラインでは、検診で前がん病変や上皮内にとどまっている段階で発見されたのちに適切な治療を受けることによって、治癒率はほぼ100%とされています。
 これらのことから、現段階ですべての10代の女子に接種を進めることの必要性に疑問の声もあがっています。
 よって、政府においては、以下の事項について、早急な対策を講じるよう強く求めます。

1 ワクチンの接種によって重篤な副反応が発生している現状を重く受け止め、このワクチンの効果と危険性を至急精査し検証すること。
2 副反応被害者については、速やかな補償、並びに相談体制を整備すること

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。


 賛成は緑新クラブの3人と共産党6人、社民党1人と無所属1人の11人に止まり、不採択となりました。

 が、同日に行われた厚生労働省のワクチンの安全性を検討する専門部会では、「接種を積極的に勧めることを一時的に差し控えるべき」との意見をまとめ、この意見を受けて厚労省は「積極的に接種をよびかけることを一時中止するよう,自治体や学校に求める」ことを決めたとの報道がありました。

 この問題については、この6月議会で、「被害者連絡会」がまとめただけで全国70以上の自治体の議会で一般質問に取り組んでいます。
 重篤な被害を受けた我が子の辛さを何とかしたい、という親御さんの切実な思いと、もちろん被害を受けた当事者のお嬢さんたちの思いが国を動かし、それを後押ししてきた私たち自治体議員の活動も微力ながら力になれたことは歓迎すべきことですが、とにかく国は、一刻も早く、すでに亡くなった被害者の方の亡検の結果なども出されている諸外国の事例も検証して因果関係を明らかにすべきです。それとともに、治療法の研究も。

☆紛糾した「橋下発言の撤回を求める決議」について
 
 これで終わりではなく,最後に共産党の提出した「橋下徹大阪市長の『慰安婦に関する発言』党に関する決議についての審査が行われ、紛糾しました。

 共産党としては、今回の決議は、いわゆる「慰安婦問題」に関する歴史的な認識などには一切ふれず、「女性をはじめ多くの人々の人格を否定し、人権を侵害するものであり、世界からも信用を失いかねない」ことから、発言の撤回と謝罪を求める、というシンプルなものでした。

 しかし、質疑者は延々と歴史認識についてただし、「いわゆる慰安所が軍隊の指示の元に作られたというのはデッチあげ」など、本人の歴史認識を披瀝するものでした。
 やっと質疑が一段落した後の反対討論でも、またまたご本人の認識を延々と披瀝。たまりかねた議長から発言取り消しの動議がだされるという一悶着があり−。

 その後、共産党の賛成討論ののち、新政の会から、「大阪市長という他の自治体の長に対してこのような動議をだすことはなじまない」という反対討論があって、採決となりました。
 賛成は、共産党のほか、私と社民党の議員のみで、不採択となりました。

 こうして,長い最終日が終わりました。
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2013年06月13日

市長、春日部駅周辺の不便解消は、鉄道連続立体交差事業まで待たないといけないのでしょうか。

 さて、一般質問で取り上げた二つ目の問題です。

 この春にまとめられた「春日部市中心市街地まちづくり計画」についてです。

☆計画案が市民参加でまとめられなかったのはなぜ?

 3月議会のときに納得がいかなかった、この計画策定のために開かれた「計画策定検討協議会」がなぜ非公開で行われたのか?

・あくまでも鉄道高架事業と一体となるまちづくりの計画なので、近隣にお住まいの方や事業者の皆さんにご意見をお伺いすることが目的。
・自由闊達な意見交換をするための任意の会議。

 しかし1点目については、この計画案がまとめられてから市民の皆さん全体に、パブリックコメントを求めているのですから、矛盾します。
 また、自由闊達な意見交換をするための任意の会議、といっても、学識経験者なども含めた委員構成であり、開催要綱も定めています。
 このような会議を開催するにあたって非公開とすることは、自治基本条例やそれに基づく「会議公開制度」に反しているのではないか、とさらに質問を重ねました。

 会議の開催に当たって、公開にするか非公開にするのかというのは、どこが決めるのか。
 それは第1回の会議でメンバーに諮ってきめるとのことです。しかし、この会議の第1回の会議録には、それを確認した記載はありませんでした。
 「会議録には記録していないが、確かに諮っている」との答弁で、これは水掛け論になります。会議に参加された委員の方からは特に非公開としてほしいという思いはなかったように聞いていますが、これも確認はむずかしいことです。
 私は諮ったとしても「公開にしていいですか」と聞くのと、「率直な意見交換をしたいので非公開としたいと思いますがいかがですか」という諮り方では,委員の受取り方もちがってくるのではないか、重ねて聞きましたが、当時はこの検討協議会に出ていなかった部長には答弁できませんね。

 問題は、この会議が開催されていた1年近く、この計画の検討が行われていることを議会も含め、多くの市民に知らされず、いきなり計画案が示されたことです。
 
 会議公開条例の趣旨に照らして,非公開とした会議については「これこれの理由によって非公開とするべき会議とした」として、会議開催のお知らせだけは、市民の目に届く形で公表すべきです。
 これについては今後、改善していくとの答弁がありました。

☆鉄道高架事業が進まないと取り組めない? 中心市街地のまちづくり

 市民の皆さんから聞かれるのは「鉄道高架が進まないと、春日部駅周辺の不便さは解消されないの?」「このまま10年以上、不便なままなの?」という声です。

 前回も、鉄道高架事業と一体となって進められなければいけない事業と、高架事業を視野に入れつつ、前もって取り組める事業をきちんと分け、前もって取り組める事業については事業計画を提示してほしい、と質問しましたが、明確な答弁はありませんでした。
 今回の答弁は、すでに計画決定している街路計画と市立病院の再整備のみ、前もって取り組む事業としてあげられました。

 それなのに、小規模とはいえ,春日部駅西口の再整備については、今年度の予算に組みこまれています。
 なんだかよく分からない,駅周辺の整備計画。
 「計画策定検討協議会」の中でも、座長から「この計画はあくまでも連立事業と合わせたまちづくりの計画である。しかし、市として今すぐに取り掛かることはあるはずである。その点を整理してまとめるように」という指摘もあったのに、結局その整理はされていません。

 改めて、中心市街地のまちづくりの計画について、概略の事業の進めかたのスケジュールと概算の事業費をしめしてほしいと要望しつつ、市長に「春日部駅前は、連続立体高架事業が進む10年も不便なままですか」という声にどう答えますか、と質問しましたが、また、
「連続立体交差事業に全力で取り組んで参ります」との答弁でした。
 答弁になっていないと思って再度質問しましたが、同じ答弁となりました。



posted by ふくろう at 16:19| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月05日

1万72人ものランナーが、薫風を切って走った「大凧マラソン大会」

 3日の「大凧揚げまつり」は所要があって参加できませんでした。が、今年は見事に風に乗ってあがったとのこと。私が行くと揚がらないんだ、と思ったりします。
 昨年は大雨の影響で河川敷が水浸しで中止になっただけに、今年の関係者の皆さんの喜びはきっと、大きなものがあったことと思います。ご苦労さまでした。

 昨日は、同じく庄和で行われた「大凧マラソン大会」に参加しました。

 野田線に乗ってびっくり。車中は走る気満々の出で立ちのかたが目立ちます。

 南桜井駅についてまたびっくり。
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 送迎バスを待つ人の列が、駐輪場をぐるりと取り囲んでいます。しかし、駐輪場を回ったとことでまたびっくり。

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 月末や年金支給日の銀行のように、カラーコーンで仕切られた列がクネクネと。乗るまで7台ほど待ったでしょうか。

 9時の開会式。今回は25回目という記念すべき大会。ゲストランナーの川内優輝さんと、平井信行さんの人気はすごく、式場の周りはたくさんの方がいらしていました。

 参加したランナーは、北は北海道から南は沖縄まで、全国42都道府県から1万72名とのこと。アマチュアランナーにとって魅力のある大会に育ってきたことは、本当にすごいことです。改めて、関係者の皆さんのご努力に感謝、です。

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 合わせて8000人を超えるランナーがエントリーしている、10Kmとハーフのスタート地点。右奧の画面の切れたところにも延々と続いています。
 川内選手は、一番後ろから走って、さて、何人抜けるか楽しみですが、追い越すのが一苦労と思われます。
 結果は発表になりませんでしたが、なんと10位以内でゴールしたもようです。ちなみに、ハーフのトップは川内選手の弟さんでした。

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 次々にゴールし、走り終わった人たちは応援団と一緒に、新緑に包まれた公園でくつろいでいます。
 本当に、庄和総合支所と運動公園のあたりは、素敵なロケーションです。

 参加者の中に、障害のあるお子さんが伴走の方と一緒に走っている姿が目につきました。完走できてよかったね。また一つ、素敵な体験が増えたことでしょう。

 

posted by ふくろう at 11:38| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月23日

卯の花の匂う垣根ー、ですがあまりの寒さにー

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垣根の卯の花が咲いています。
「卯の花の匂う垣根に 不如帰早も来啼きて 忍び音もらす 夏は来ぬ」と歌いたいところですが、冬に戻ったかのような連日の寒さの中、外に出る仕事が続いたせいか、風邪気味で調子が戻りません。

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 もう一つの初夏の花、小手毬も咲いたというのにー。早く「風のたより」のデータをつくらなければ、と気持ちは焦っているのですがー。

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 昨年の春に行われた「みんなで森をつくるつどい」でいただいた満作の苗木ですが、まだまだ30センチほどしか枝が伸びていないのに、花が咲いていました。
 この木、自然の早春に咲く満作とちがって「トキワマンサク」という園芸種のようです。初夏の花、ということなのでしょうか。

 初夏の花が寒気に終止符を打ってくれることを期待して、パソコンに向かっています。
posted by ふくろう at 15:07| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月09日

生まれ変わる「かがし座」、着物市の高級品お買い得市会場となってお披露目

 障害者自立支援法が『障害者の日常生活および社会生活を総合的に支援するための法律」改められたのですが、民主党の公約となっていた「自立支援法」の撤廃とは余りにもかけ離れていて−。
 当事者の「骨格提言」はどこにいったのか−。

 そんな中、埼玉県が単独事業として、障害を持つ人たちの日中の活動の場として設けていたデイケアも今年度で打ち切り。「わらじの会」の運営していたデイケア「パタパタ」も3月で店じまいです。

 そこで、「パタパタ」と障害を持つ人と地域の人が共に働く場であったリサイクルショップ「ぶあく」と、自立支援法では「日常生活介護」の事業所として位置づけられている「ケアシステムわら細工」の3つの事業体がまとまって、4月からNPO法人「共に生きる街づくりセンターかがし座」としてスタートすることになりました。

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 拠点は、武里駅西口のロータリーを左に、団地の方に向かって歩いてほどないところにあります。
 
 本日は改装工事が終わったお披露目も兼ねて、現在のぶあくと二か所で恒例の「着物市」がありました。
 和服ファンや、着物地で人形をつくったりリフォームしたりする人に根強い人気があります。

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 着物の方は厳選された高級品ばかりだったので、むしろ「ぶあく」の方がお客さんは多いようでした。
 場のお披露目ということで、「わらじの会」誕生以来の歴史をたどる写真入り年表も掲示されています。

 35年。私もなんと、30歳になったばかりでしたー。あっという間の35年。背中にくくりつけていた娘の娘がもう小学生!

 法律や制度がどう変わろうと、「わらじの会」も「かがし座」もやっていくことに変わりはありません。障害のある人もない人も一緒に暮らすことのできる地域に!
posted by ふくろう at 19:57| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月02日

やっと完成した「風のたより」65号です。

 議員になって以来、毎議会後欠かさず発行してきた議会報告「風のたより」でした。

 しかし、昨秋、帯状疱疹後の肋間神経痛の痛みで、どうしても9月議会の報告をまとめられず、随分悩みました。
 そしてそれは現実のものとなり、12月議会が終わっても、なかなかモチベーションが上がらないのでした。
 正月休みになんとか、と思ったところ、インフルエンザニ見舞われたり、飼い猫を看取ったりなどー。

 やっと完成した65号です。
 PDFです。クリックしてご覧ください。

65-1.pdf
65-2.pdf
65-3.pdf
65-4.pdf
posted by ふくろう at 19:52| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月08日

長年の懸案だった、春日部市立東中学校の建て替えが完成

 昨日、その新校舎落成記念式典がありました。

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 式典の模様です。
 またまた、デジカメの充電を忘れて、撮れたのはこれ一枚。新校舎のあれこれをご紹介しようと思っていたのに残念!
 今回から、写真はphotoshopではなく、iphotoで画像処理しているので、さて、どんな画像となっているのか、ドキドキです。

 東中学校の旧校舎は、市内で最も古く、昭和37年度と38年度に建てられました。築50年近く。近年では、外壁のコンクリート片が崩落したり、危険な校舎として、平成14年から改築計画が持ち上がっていたのですが、春日部市の財政状況故にのびのびとなり、市内の学校の耐震補強工事のメドがたってきた平成21年からやっと、改築計画の策定に着手したという経緯があります。

 もちろん、新校舎は気持ちよく、新しい観点から、中庭をパティオとして集会が開けるようにしたり、特別教室も充実しています。
 何よりも、最近の環境に優しく、省エネギーな建物、ということで、校舎内は木をふんだんに使い、太陽光発電はおろか、冷暖房に地中熱も利用しています。

 軟式野球で全国優勝したり、吹奏楽でも優秀な成績をおさめているなど、生徒たちが活躍している東中学校、新しい建物で、さらに活躍が期待されます。

 さて、では、市内の小中学校は、というと、耐震補強工事とと併せて大規模回収が行われ、ずいぶん、きれいになった校舎も目につくようになりましたが、それでも徐々に老朽化の道を辿っています。

 さる新年会で、市長は、「昨年の総選挙で自民党が政権に返り咲いたことによって、国と県と市がともに手を携えてまちづくりを進める、という本来の形に戻った。春日部は今年は元気になる」と(記憶で書いていますので、正確ではありません)、とてもうれしそうですが、ぜひとも、国や県の方針、あるいは補助事業に頼るだけでなく、春日部市の中での取り組みの優先順位を間違わずに選択して進めていただきたいものと思ってしまうのは、私だけでしょうか。

 そういう意味で、議会もさらなるチェックが必要となることでしょう。
 
posted by ふくろう at 12:00| 埼玉 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月28日

緑新クラブとして、来年度の予算要望を提出しました

 本日、平成25年度の予算編成に係る要望書を市長に手渡しました。

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 よりすぐった17項目、果たしてどのような回答がしめされるでしょうか。

 ちなみに昨年度の(つまり今年度の)要望の中で取り入れられたのは1項目ですが、これはさまざまな会派からも同様の意見が出されていた、市民プール休止に伴う代替措置について、です。
 市長との懇談の中で、すぐには反映されなくても、「春日部市をよくしたい」という同じ方向性で検討し合うことが大事と、当たり前のことですが、これからも提案し続けていく会派でありたいと思っています。

 その後、12月議会の議案に対して、各担当課からのレクチャーを受けました。
 明日は本会議で議案に対する質疑があるので、質疑に対する聞き取り、これから質疑原稿の作成と、タイトな日々です。

 一般質問の発言順位が決まりました。
 私はめずらしく16番というくじを引き当てました。12月10日(月)の4番目ですから、午後1時半か2時ころからのスタートとなるでしょうか。
1 滞納対策について
2 専門職員の配置について
 の2点について質問します。
 
 是非、傍聴にお越しくださいますよう。

posted by ふくろう at 19:50| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月15日

飯田市の視察番外編

 視察1日目、飯田市議会の視察後、夕食まで少々時間があったので、久しぶりに視察地の街ウォッチングに出かけました。

☆太陽エネルギーを地域に活かす

 飯田市は、2004年から市民の出資による太陽光発電に取組み、エネルギーの自給率の向上とともに、省エネ事業にも取り組んでいることで知られています。

 現在は、「おひさまエネルギーファンド」と「おひさま進歩エネルギー」、二つの株式会社に組織が分かれていますが、スタート時点ではNPO法人南信州おひさま進歩、という組織で、出資する市民、NPO、飯田市と環境省、そして多くの事業所のパートナーシップによって、事業が発展してきました。

 残念ながら、5時を回り、市内に38カ所あるという、太陽光発電を設置している公的施設を見せていただくことはできませんでしたが、玄関にはこんなプレートが掲げられていました。

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 この太陽光発電所が、「さんぽちゃん」という愛称でよばれているのは、SUN+NPOという意味に加え「一歩、二歩、三歩と着実に歩む」という意味もあるとか。

 一地方での息の長い取組が現在注目され、エコツーリズムとして訪れる人も多いとのこと。
 我が春日部市でも、と議会で質問したのですが、現段階ではまだ取り組む気はないようです。

 今回の視察は、これが目的ではありませんでしたので、この取組に関心のある方は是非、下記のサイトをご覧ください。
http://www.jpea.gr.jp/pdf/5_ohisama.pdf
http://www.ohisama-fund.jp/contents/results_ohisama.html

☆素敵な散歩道が続く飯田市

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 メインストリートの一つ、大宮通りの桜並木は、紅葉真っ盛りでした。

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 りんごの街・飯田市、桜並木に続くりんご並木は、赤いりんごの果実が、歩く人の心をなごませてくれます。
 この大宮通りは、車道の真ん中に植栽帯があり、その植栽の両側が散歩道になっていて、所処にベンチがあるのです。桜並木の傍らには疏水が流れ、花壇もありました。

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 ポケットパークをぐるりと囲む道は6差路の車の流れをスムーズにするためのもので、ここは実験的に信号を設置しないで、標識で車の流れを誘導しています。
 ときどき方向を勘違いする車はあるけれど、今までこれといった事故にはつながっていないとのことでした。

 

posted by ふくろう at 11:45| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月23日

突然、秋が

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 一度雨が降ったと喜んでいたら、これでもか、というくらい雨が続き、一気に長袖、の日々です。
 カンカン照りでだめかと思っていた不如帰が、ひっそりと咲いています。もうじき、彼岸花、ですね。

 それにしても、今日は春日部市で大雨警報が発令とのこと。ほどほどにして、と願ってしまいます。

 21日(金)に9月議会が終わりました。
 一般質問の報告も、と思っていたのですが、「議会が終わったら」と先延ばしにしていた会議やなんやで、またパソコンに向かってもメールを読んで必要な返事をするのが精一杯という日々です。

 今回の一般質問は大反省です。
 せっかくの一問一答を生かしきれていません。まだまだ(いつものことながら)未熟です。
 今回は、議事録を載せたときに反省点についてもふれたいと思っています。次回に生かすために。
 10月13日(土)、14日(日)の2日間にわたって、4つの常任委員会ごとに、4日程で議会報告会を行う予定です。
 是非、ご参加ください。

 
posted by ふくろう at 12:14| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月29日

日本に「緑の党」誕生!

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 昨日、7月28日は、「緑の党」の結成総会でした。
 党名は、会員とサポーターの投票によって、「緑の党」と決定しました。写真は、隠されていた党名の覆いがはずされた瞬間で、盛大な拍手が起こりました。
 私にとっても、8年来の目標であった「緑の党」の結成に、感慨深い思いでした。

 政治団体は「緑の党 Greenns Japan」。
 というのは、すでに活動している、「緑の党」という政治団体があるためです。また、今までグローバル グリーンズなどでは「Greenns Japan」で通用していたという経緯もあります。

 規約、ビジョン、選挙要綱、基本政策などの議案が審議され、全国協議会委員の選出なども行い、総会が無事終了した後、選出された4人の共同代表と、わざわざ来訪してくださった、ドイツ、オーストラリア、インド、韓国、台湾の緑の党の皆さんの共同記者会見が行われました。

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 共同代表は、左から中山均(新潟市議)、長谷川羽衣子(京都・NGO eー未来構想代表)、須黒奈緒(杉並区議)、高坂勝(「減速して生きる ダウンシフターズ」著者)の4人です。

 「緑の党」については、今後少しずつお知らせしたいと思います。
posted by ふくろう at 18:09| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 議会報告「風のたより」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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