2014年11月18日

???ばかりの政治に意思表示を。

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 紅葉の名所、などに出かけなくても、街の中を自転車で走っているだけで、あちこちで赤や黄色に色づいた木々が目に飛び込んできます。
 病葉が目立ち、紅葉する前にだいぶ散ってしまった市役所通りの桜並木だって、赤く輝いてます。

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 団地の欅通りも、気のせいか今年は黄色が鮮やかに見えますが、晩秋を感じさせてくれます。

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 公園では、いろんな色があってもいいでしょう、と木々が青空に向かって胸を張っているようです。

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 なぜか今年は満天星の赤がいつもより鮮やかに見えます。

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 そして鈴なりの柿の木では、鵯たちが恩恵に与って−。

 美しい日本の秋です。
 この美しい景色をいつまでも愛でることができますように。
 
 そんな秋に木枯らしを吹かせるような、「解散・総選挙」のニュース。何のための解散? という質問に対して「消費税の10%への引き上げを延期することについて国民の信を問う」との答え。???
 GDPが予想を遙かに超えたマイナス1.6%でしかなかったことが、国民の答えではいけないのですか?
 決められた収入の中で、しかも実質賃金は減っている現実の中で、消費税が8%になったら財布の紐が固くなるのは当たり前です。景気が良くなっていると感じる人は少数派で、厳しくなっていると感じている人が圧倒的に多数だから、国民の消費動向が60%以上影響を及ぼすというGDPが下がり続けているのでしょう。その事実こそ、国民の多数が消費税10%への引き上げにNOを突きつけている証拠で、しかも10%への引き上げは成GDPが目標を達成したら、という条件つきであったのですから、何を今さら国民の信を問うというのでしょう。

 選挙となったら、今こそ意思表示をしたいものです。消費行動という私たちの暮らしそのものが、消費税率の引き上げにストップをかける力になったように、一票一票の積み重ねが私たちの思いを政治につなげていけることを信じて。



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2014年11月12日

無理が通れば道理が引っ込むというけれどー、こんな無理は通してはいけない!

 昨日は、戦争をさせない1000人委員会などの呼びかけによる、「戦争をさせない! 9条を壊すな! 総がかり国会包囲」が行われ、参加しました。

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 行動に先立って開かれた、東京新聞論説委員であり編集委員でもある半田滋氏の「集団的自衛権のトリック」という講演には、参議院会館の行動を埋め尽くすほどの参加がありました。

 半田さんのお話を聞いて、今まで指摘されてきた「集団的自衛権容認」の問題点が、改めて自分の中で良く整理されたと思います。
 一番怖いと思ったのは、「改憲」を自らの重要な政治課題としている節のある阿倍首相が、憲法改正に手がつけられないのは、憲法96条に、各議院の総議員の3分の2以上の賛成がなければ国会で改正の発議ができないのが原因、として96条の改正を目論んだものの、さすがに与党の合意は得られず、次の一手として憲法解釈を変えて「集団的自衛権の行使」を可能にするとしてきたことです。
 
 すべての上位法であり、しかも、政府や政治家といった権力をもつものが守らなければならない法である憲法を、一内閣によって解釈をねじ曲げていいはずがありません。これに対して、法律のプロ集団である日本弁護士連盟も憲法違反であると声明を発表しています。
 社会科で公民を習った中学生以上の人であればだれにでも分かるこの欺瞞を、素知らぬ顔をして押し通そうとする首相・閣僚に、これ以上私たち国民の将来を委ねてはいくことはできません。

 集団的自衛権の行使容認については、いわば閣議決定に過ぎず、これに効力を与えるのは、自衛隊法をはじめとする15本にも及ぶ関連法の改正が必要であり、これは国会の審議と賛否を問わなくては不可能です。
 しかしながら、「日米安全保障条約」に基づく具体的な行動指針である「日米ガイドライン」については、集団的自衛権の行使を前提に、現在改訂についての日米の協議が進められています。
 つまり、来年以降に国会で自衛隊法などの改正が議論されても、「日米ガイドライン」にすでに謳われてしまっては、「反対しても無意味」ということになりかねないという半田氏の指摘に、改めて姑息な政府のやり方に怒りを覚えました。

 有権者がその政策を選択し、支持志手選んだ国会議員の議論よりも前にまず、米国との協議、ということになったら、何のために国会はあるのでしょう。首相自身がそうして国民に選ばれた国会議員の一人であるというのに。

 ここまで日本の秩序を破壊してしまう政治行動には、NOの声をあげていくしかないでしょう。

 6時半からの「総がかり国会包囲」行動には、全国から続々と抗議の人々が詰めかけました。報道によると7000人の参加があったとか。
 国会包囲といっても、国会に面した歩道は規制がかかっているため、1周外側の歩道に並ぶしかありません。議員会館前、官邸前を通って、そこから財務省前の信号を曲がって国会正面にいくまで、「戦争できる国にするな」の声を上げる人々の列がありました。

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 抗議の声の前に浮かぶ,国会議事堂。

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 道路を挟んだ向かい側にも人々の列が。

 この抗議の声も、250万筆に及ぼうという署名の数も、またしても無視するというのでしょうか。
posted by ふくろう at 15:37| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月10日

埼玉県が立ち上げた障害者雇用促進モデル研究事業「チームぴかぴか」

 長ーい引きこもりのあと、秋田へのリハビリ旅行。そして、一昨日より活動開始です。

 一昨日の夜は、月1回のRJ(実践的対話)実践研究会の定例会でした。トーキングサークルの練習は、会を重ねる毎に課題が見えてきて、奧が深いことを感じています。
 11月は12日の水曜日、春日部市市民活動センター「ぽぽら春日部」で行われますので、関心のある方は是非、ご参加ください。

 昨日は、埼玉県庁に、標記の「チームぴかぴか」について視察研修のため伺いました。

 この取組について聞いたとき、「教育局が?」と疑問に思ったものです。お役所で障害者の雇用促進のための実習などを取り組んでいるケースの多くは、障害者雇用に関わる知事部局や市長部局が主体となっているのに、なぜ教育局が?
 
 説明を伺って、なるほど、納得です。
 県内の特別支援学校はすべて県立です。その高等部の生徒が卒業する際、約4割は一般就労を希望するとのこと。しかし現実には、そのうちの約74%(平成25年度卒業生の実績)しか一般就労を実現していないのです。
 一般就労できる卒業生をふやしたい、というのがねらいの一つです。

 この事業のもう一つの特徴は、実習などではなく、非常勤職員として雇用しているということです。
 それについては、県の教育局の障害者雇用率が1.76%で法定雇用率に届いていないので、その解消にもつながるとのねらいもあったというのが本音とのことですが、非常勤職員としての採用であるため、月に7万4880円の給料が得られるというのは、働く意欲につながり、就労へのモチベーションも高まるはずです。

 現在はモデル事業として、一般就労を目指して「働きながら学ぶ」という仕組みづくりを試みています。
 特別支援学校高等部の卒業生12名を直接雇用して、チームを編成しています。その一方で、雇用の職域拡大や雇用モデルの提案なども企業に行っているとのことです。

 実際に作業の様子を見せていただきました。

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 名刺をパソコンに入力してデータにする作業は、住所や名前などの普通よりもむずかしい漢字の理解が必要ですが、学校時代からパソコンに触れているというだけあって、確実に入力しているようでした。

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 宛名のシール貼りもていねいに曲がらないよう行っています。

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 コピーに裏紙を利用するため、不要になった面に印をつけ、印刷できる面を揃える作業です。省資源化に一役かっている仕事です。

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 廃棄する書類をシュレッダーにかけるのは、もっぱら彼の担当とのこと。書類からホチキスやクリップをはずすところから手がけていますが、徐々に作業のスピードが速くなっているそうです。

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 きれいに紙が折れるように工夫された小道具を使って、紙折りをしています。

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 いくつかの折りの工程を経て、できたのは爪楊枝入れです。「チームぴかぴか」のシールも貼って、来訪者へのお土産や、県庁の食堂で提供されているとのこと。

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 9時からの始業前の朝礼で、5か条の約束や基本的な挨拶について確認し、本人が自分の目標を書き出します。1日の作業の流れについては、朝礼時に指導員から指示するのではなく、自分で確認して作業につくようにしているとのことでした。

 支援としては臨床心理士や作業療法士などの専門家の連携もあり、また、県内の一般企業が障害者雇用のために設けている特例子会社との連携もあり、民間企業でのスキルアップ研修も行っているとのことです。

 すでに今年度は、12名のうち4名が一般就労に移行しているそうです。

 難点は、浦和まで通いきれる卒業生ではないとむずかしいことです。この研究事業を通じて蓄積したノウハウやポイントを「就労支援プログラム」としてとりまとめ、迎える企業側だけではなく、各特別支援学校への情報提供をする予定とのことです。それぞれの特別支援学校の所在地の自治体でこの取組みが拡がれば、もっともっと、一般就労を果たせる障害者が増えることだろうと思いました。
 それと共に、教育委員会だけでなく、各自治体の就労支援センターや生活支援センターなどと連携することによって、地域の学校を卒業した障害者にも一般就労の機会が広がるように思います。

 障害を持つ人と共に働くことによって互いの理解を深め、真の共生社会を実現したいという理念こそ、この事業の柱だと思いました。

 







posted by ふくろう at 17:52| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月08日

伝統的な建築物に圧倒された横手市増田の内蔵

 秋田の旅、2日目は、今回の旅の目的であった22歳で亡くなった友人の墓参のために、横手市に行きました。
 友人の実家は、お父上が亡くなって医院を廃業し、ご姉妹とも連絡がとれないまま、お墓がどこにあるのか見当もつかいないままになってしまっていました。

 ところが、ネットの力の威力で、菩提寺が分かりました。ご住職に連絡したところ、偶然にも彼女のすぐ下の妹さんの同級生だとのこと。
 横手までは、同期会に出席していた湯沢の友人が車で送ってくれたので、2時のご住職との約束の時間までは、随分ゆとりがあります。横手の見所は? と車で送ってくれた友人に尋ねたところ、「増田の内蔵は、今日は蔵の日≠ナ、多くの蔵を公開しているはず」とのこと。
 横手駅でレンタカーを借り、友人と二人で増田に向かいました。

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 秋田でも豪雪地帯の平鹿地方ならでは、大切なものを貯蔵する蔵を雪から護るため、蔵の上に鞘となる上屋で覆っているのが増田の内蔵の所以です。写真のように、上屋そのものが本建築なので、外観からはこの中に蔵があるとは思えないつくりになっています。

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 家の中に入って眼前に開ける蔵の扉です。

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 黒漆喰の美しさや、細工の素晴らしさに目を奪われます。

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 元々は、財貨や文書類、書画骨董、冠婚葬祭の衣装や什器類などの貴重品を保存するための文庫蔵として建てられたものが多いとのことでした。見事な刺繍の施された振り袖と貴重品であったろうシロクマの毛皮が残されています。

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 こちらは婚礼用の打ち掛けや什器類、そして七五三の衣装が展示されていました。

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 医院であったお宅の3階建ての上屋です。塀の前で記念撮影。
 明治時代になると、だんだん蔵を生活空間として利用する座敷蔵が増えてきたとのこと。

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 上のお宅の座敷蔵です。見事な空間です。

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 こちらの座敷蔵には、子供部屋として利用した一室があったようで、なつかしい木馬などがありました。

 江戸時代は雄物川支流の成瀬川と皆瀬川の合流点に立地し、寛永20(1643)年の開始と伝えられる増田の朝市は、現在に至るまで連綿と続いています。葉タバコや生糸は一時期秋田県内最大の産地となって、増田は物資の集散地としてたいへん賑わったとのこと。
 その後、明治時代になると、近くの吉乃鉱山の発掘も盛んになり、承認が共同で増田銀行(現在の北都銀行の前身)を創設させたり、増田水力電気会社(発電)や増田製陶会社(陶器)、長坂商店(味噌醤油)などの会社も設立され、商業活動は加速度的に活発になったとのことです。
 その商業活動の舞台となった七日町商店街通り(中七日通り)を中心に建てられている蔵を中心に、現在、この界隈は国によって、伝統的建造物群に指定されています。

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 しかし、どこかなつかしい堀。

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 現在も住み続けられている蔵の町は、人間味のある温かな蔵の町でした。







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2014年10月07日

50年近い時が一気に縮まった思い!

 多分、7年ぶりくらいの帰省でした。今回は、親友とのスケジュールを優先したため、姉とは到着後の昼食を共にしたあとは、全くの旅人気分。

 ホテルのチェックインを済ませたあとは、同期会まで間があったので、二人で青春の思いでの詰まった千秋公園の散策を。
 駅前で育った友人は、この公園が子どもの頃の遊び場だったとか。片や私はとは言えば、小学校に入学する前、そのころ住んでいた家から、当時走っていた路面電車で、父と一緒にこの公園に。父が児童館と動物園の仕事に携わっている間、動物園で過ごしたり、児童館で本を読んだり−。やっぱり遊び場だった公園です。

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 いつの間にか復元されていた御隅櫓の2階からの光景です。右手奧に、太平山が見え、その手前に手形丘陵が続きます。その丘陵の左手にかすかに、我が母校・秋田高校が見え、右手の円形の鉱山博物館の手前に秋田大学が見えます。しかし、当時と違って家並みや中高層の建物が続いていて、隔世の感があります。
 崖の上を縫うように続く歩道のベンチに、通学鞄を間に置き、二人並んで夕焼けを眺める、お決まりのデートスポットは今はいずこ、という感じです。

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 チラホラと、紅葉が見えました。あと暫くで見頃になることでしょう。




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2014年10月03日

引きこもっていたこの20日あまりー

 9月の中旬より、外出は必要最低限にして、ほとんど自宅に籠もっていました。
 いろいろな集会等にも心動かされつつ、どれかを選択して参加することもむずかしく、今は一切目をつぶってと−。

 その間の伴侶がこの3点セットです。

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 スチームクリーマー、メラミンスポンジ、そしてスプレー容器の中身は買ったまま使うことが無かった「炭酸ソーダ+牡蠣の殻などのキトサン+α」のお掃除革命というすぐれもの。

 そうなんです。議会では、春日部市は公共施設のメンテナンスをしていないから、老朽化が早いと指摘しながら、自分の家はほったらかしー。大工さんに「もう少し早ければ−」と言われましたが、ただただ申し訳ない、長寿命化の対策をとってもらい、ついでに、老後の生活のために手入れを楽な形に改修してもらうことにしました。

 これが大変。工事をする場所のさまざまな家具や荷物を動かし、断舎利! その合間に汚れたところの大掃除の毎日。そのとき活躍してくれたのが、この3点セットなのです。
 これからは、時間がない、という言い訳はできないので、はい、掃除をします。

 そして断舎利。老人二人にしては多すぎる道具たち。しかし、4人の子どもたちが家族を連れて集まると、今でさえ総勢13人なのに、これからも増殖する可能性あり。大きな鍋も食器類も寝具もー。
 でもそうしてみんなが集まってくれるのも幸せなことと、せいぜい居心地よく暮らすようにしたいと思っています。
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2014年09月18日

65歳の壁

 昨日、NHKで放映していた「65歳の壁」。
 実は我が家でも!

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 発端はこの松葉杖です。
 幼児期に股関節の手術をして以来、5センチ前後は短くなっている左足をかばいながら生きてすでに60年以上となる我が夫。中高年となる頃から、だんだんかばっている右の脚の痛みが生じ、左足の靴底を高くしたり、杖を使ったりする中で、福祉のお世話にもなってきました。

 しかしこの夏、山歩きで今までにない激痛に襲われ、松葉杖をレンタルしてみたところ、長い距離歩いたりするには、優れものであることを発見。
 障害者福祉課に、補装具として松葉杖の購入補助をしてもらえないのか相談したところ、「65歳以上は介護保険の対象となります」とのこと。
 そのためには介護保険の申請が必要になります。

 しかし、加齢による物忘れ等があることは否めないものの、脚の痛み以外には日常生活に不自由はありません。介護保険を申請しても、不認定となることは目に見えていますが、役所としては念のため認定審査を行う、ということになりました。

 報道にあったように、65歳以上は機械的に障害者福祉から介護保険へ、ということになったために、経済的な負担が一気に大きくなる人たちがたくさんいます。それだけでなく、介護度によっては、それまで受けられていたヘルパー派遣などの日常生活支援の時間が削減されるケースもあります。

 このような制度改正が行われたとき、お怒りの電話をたくさんいただきましたが、国が定めた制度であり、市が独自に65歳となってもそれまで障害者福祉制度の対象だった人はそのまま、というわけにもいかないのです。

 そもそも介護保険制度というのは、加齢によって日常生活を自力で送れなくなった方を対象とするものであって、生まれつきあるいは若い時期の障害によって介助や補助が必要な人までこの制度にひっくるめようというのは、非常に乱暴であると云わざるを得ません。

 これまで、様々な障害者団体から声があがっていますが、制度の再構築が求められています。

 ということで、制度になんか負けないぞ! 地域の中で暮らしを造っていくんだ! と意気軒昂に、「わらじの会」が年1回開催している大バザー、37年目の今年は10月12日(日)午前11時から、武里団地の中央にある近隣公園で開催されます。
 
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 事前の準備からお手伝いいただけると、このイベントならではの醍醐味も味わえます。もちろん、販売する物品の提供も大歓迎です。
 問い合わせ先は、地域活動支援センターパタパタ・電話は048-733-2743です。
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2014年09月07日

90年前の春日部の小中学生に脱帽

 市民活動を応援する会の皆さんが、毎月1回開催している「ウィークエンドブランチ」、26回目の今月は、元春日部市内の小・中学校の校長先生や死の教育部長を勤められた中根政美さんの「なにがあっても生き抜いて!」というお話を伺いました。

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 関東大震災のあった9月上旬は、さまざまな防災関連の催しがあります。
 中根さんは、関東大震災時、大きな被害を受けた粕壁地区の粕壁小学校の児童が綴った作文集が記録として残っていることを知り、郷土資料館に保存されているその資料に目を通して、90年前の小学生、高等小学校の生徒の作文に心打たれたとのこと。
 3年前の東日本大震災直後から定年まで粕壁小学校の校長をされたのも何かの巡り合わせと、退職金を割いて,この3月に読み解くのが可能だった作文の復刻版を編まれたのです。

 高学年の作文は筆で書かれています。しかも漢字は画数の多い旧字体です。当時の子どもたちのレベルの高さが伝わってくるとともに、大震災という災害にあって周りを労る子どもたちの感性にも心打たれます。
 
 この関東大震災の記録と、東日本大震災の様々なエピソードを通して、学校を去る前に中根さんが子どもたちに伝えた「命の授業」を、ぽぽらの会議室で再現してくださいました。

 「なにがあっても生き抜いて!」というのは、大きな災害にも負けず懸命に生き抜いている若い世代がいる一方で、自ら死を選ぶ子どもたち、他人を命を奪う子どもたちに心傷める中根さんからの、子どもたちへの心からのメッセージです。

 お話のあとの意見交換では、「どうしてこのように命を粗末にする子どもたちが育ってしまったのか」という教育談義になってしまいました。

 家庭だけでは、学校だけでも守れない子どもの命、伝わらない命の尊さ−。地域が一丸となって子どもたちを育てるまち春日部にしていかなければ、という思いが、参加した多くの人々の胸中にわき上がったように思います。

 「関東大震災と粕壁」写真展は、明日8日まで市民活動センター、交流スペースで。
 昨日参加者がいただいた「大震災記念文集」をお読みになりたい方は、運良く残部があれば手にすることができます。センターの受付で聞いてみてください。
 私の手元にも1冊ありますので、お貸しすることもできます。


posted by ふくろう at 10:19| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月02日

疑問の多いダム建設を考える

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 「埼玉県障害者市民ネットワーク」の総合県交渉にいった折、本庁舎から第3庁舎に向かう芝生にありました。
 「秩父3ダムの石」だそうです。今まで気がつきませんでした。

 滝沢ダム、浦山ダム、合角ダム建設時、237戸もの方々が数百年住み慣れた土地を離れなければならなかった、「私たちの生活に欠くことのできない貴重な水は、こうした水没関係者の方々の悲しみ、それを乗り越えられた深いご理解があって生み出されています。このことを深く胸に刻むため、それぞれのダムの湖底に沈んでしまうことになっていた三つの石をここに設置いたしました」
 との標記があります。

 最も大規模な滝沢ダムは、移転対象が112戸と最も規模が大きなダムだったため、1969年に計画が策定されたにも関わらず、移転交渉に時間を要し、ダムの本体工事着工は30年後の1999年となっています。
 これは、決して強権を発動せず、粘り強く交渉を続けた国や県の姿勢を評価すべきでしょうか。

 時は流れ、八ッ場ダムをはじめ、国内で建設計画が進められている多くのダムで、洪水時の基本高水の設定や過大な水需要予測などが問題点としてあげられ、貴重な自然環境を破壊し、そこに住む人の暮らしを奪ってまでダム建設の必要があるのかとして、反対運動が起こっています。

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 この絵はがきはその1つ、長崎県の川棚町に建設予定の石木ダムに異議申し立てをしている「こうばる地区」に住んでいる人が、運動の資金カンパのために製作しているポストカードです。「こうばるに生息する生きものたち」。
 ダムが建設されると水没するこうばる地区に住む人たちは、わずか13戸60人ほどといいます。しかしこんなに多種多様な生きものたちが生息し、日本の原風景といわれる棚田で稲を育てて暮らしている人たちの暮らしを根こそぎ奪ってまでつくらなければいけないダムなのか。

 詳しくは、「石木ダムを考えるーこうばるプロジェクト」のブログをお読みください。
 http://hozumix.blog32.fc2.com/
posted by ふくろう at 17:53| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月29日

視点が違えば議論はかみ合わないことを実感した県交渉

 8月27日(水)終日と、28日の午後は、毎年の夏行われる、埼玉県内の障害者団体と市民でつくる「埼玉県障害者市民ネットワーク」と埼玉県の総合県交渉でした。
 合宿からの引き続きで、めっきり体力の衰えを自覚している私は27日のみ参加しました。

 初日は午前中のテーマは「暮らし」、午後のテーマは「教育」でした。

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 会場となった第3庁舎の講堂は、県内各地から集結した140人近い人々&車椅子でいっぱいです。

 前もって渡してある要望書に対して、障害者支援課を中心とする担当各課の回答を聞き、その回答について質問や意見を出し合うという形で進行しましたが、今年は、各回答について、「現状を知って」という思いから映像を含む、各場からのプレゼンテーションを、県庁の職員さんにも見ていただくというスタイルで行われました。

 「国の方針で」、「財源が厳しいので」
 という相変わらずの答弁があってかみ合わない議論の中で見えてきたもの。

 それは行政は行政の立場として、制度の枠の中に納め、できるだけ平等に支援を行うことが要になっていること。
 それに対して障害当事者や実際に地域で支援している人々は、「必要な支援の手を、限られた財源や人手の中でどのように届けていくのか」と常に考えていること。
 15年間、議会という場でこの違いを訴えてきましたが、いつまでも変わらないこの立場の違いは大きいのだと改めて実感しました。

 そこに生まれる制度と制度のはざま。
 県でもこの狭間を埋めるために、様々な機関をつなげるネットワークの構築の必要性を認めているとのことで、基幹型の総合支援センターを県内各地に設けて、そこの核となるアドバイザー養成に力をいれていくという方向性が示されました。
 しかし、今ですら、生活支援センターについては地域格差があり、機能していない部分を認めているのに、これは屋上屋を重ねることにはならないのでしょうか。
 今、本当に必要なのは、制度の枠を超えて、各地域で必要な支援を模索し動いている、そういった実態から吸い上げて、それを組織化して必要な財源を振り分けていくことではないでしょうか。

 お役所がイニシアティブを握り続けることではなく、現場から学び、有効な施策を練っていくという発想がない限り、平行線状態は続くことでしょう。
 だからこそ、「民間にできることは民間で」ではなく、「民間にしかできないことは民間で」の発想が必要菜のです。

 「教育」についても、インクルージョンといいながら、「共に学ぶ」が目標といいながら、普通学級や特別支援学級に通う子どもたちに対して家族の付き添いがなぜなくならないのでしょうか。
 家族が入ったとたん、教室の中の子ども対子どもの関係が生まれにくくなるのですから、これではとても「共に学ぶ」ことにはならないのです。
 現状を打破するには、まずやってみて、そこから生まれた混乱の中から次のつながりをつくっていくこと、これに尽きるはずです。
 混乱は避けたい、という姿勢があるうちは、次への一歩は生まれないだろうと考えながら、だからこそ、問題提起し続けていかなければならないだろうと思いました。

 県交渉の報告は、「埼玉県障害者市民ネットワーク」のFacebookにもありますので、こちらもご覧ください。
 
https://www.facebook.com/syougaisyashiminnetwork
posted by ふくろう at 10:13| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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